防火地域・準防火地域って玄関ドアリフォームできるの？
今日は玄関ドアのお問い合わせが増えてきたこともあって
【防火地域・準防火地域】のことをお話ししたいと思います！
どうして防火地域・準防火地域が定められているのか？
都市には都市計画というものがあります。
将来の都市の姿を想定し、そのために必要な規制や整備を行うことで、都市を正しく発展させる手段です。
そんな都市計画の中でも非常に重要な役目が、「都市を火災から守ること」であり、
都市計画法第9条21項にも、「防火地域または準防火地域は、市街地における火災の危険を防除するため定める地域とする」とあります。
「火災を絶対に起こさないから大丈夫！！」という考えの元、安全に暮らせる都市をつくるのは誰が考えても無理がありますよね。
そのため、万が一火災が発生したとしても、燃え広がりにくく被害を最小限に抑えられる都市を作るのはとても大切な事であり、そのための規制が防火地域・準防火地域として定められているのです。
防火地域が指定される場所は2つ、1つは建築物の密集度が高い地域。
もう一つは、緊急車両が通る幹線道路沿いです。
防火地域は特に火災の被害が起きやすく、火災の発生を防ぐために予防する必要がある地域に指定されるため、基本的に木造建築物が建てられません。
一番制限が厳しい防火地域を囲むように指定されているのが、準防火地域です。
準防火地域は、防火地域よりも範囲が大きくなるので、利便性の良い場所で家を建てようと考えた場合、指定されているエリアであることも多くあります。
まずは自宅のエリアが防火地域・準防火地域かを調べましょう
防火地域・準防火地域かどうか調べる方法は、GoogleやYahooの検索システムで、「○○市（住みたいエリア） 防火地域」と検索してください。
下記に阪神間の各市の防火地域・準防火地域が掲載されているページを上げたので、参考にしてください。
西宮市の防火地域/準防火地域
現在は断熱性のある防火戸があるので、防火戸に交換しても暑さ寒さに悩まされる心配はありません。
平成31年の法改正によって鉄製の扉意外に断熱性能のある樹脂製の扉、網入りガラス以外などの防火ガラスとLow-E複層ガラスを組み合わせることができるようになりました。
一般的な玄関ドアと比較すると10万円以上の差が出てしまうことを考えると、必ず防火戸にしなくてはならないのか、本当に効果があるのかなどと感じることがあるのではないでしょうか？
YKKAPの防火戸は防火性能を高めるためのさまざまな特長を備え、個別の商品毎に20分の防火性能について国土交通大臣の認定を受けた玄関ドアです。
割高ではありますが、家族の安全が維持され、安心な暮らしが手に入ります。
火災時の家族の安全の為に、防火戸には延焼を防ぐ為3つの性能が求められます。
・遮炎性能
- 遮炎時間60分間・加熱面以外の面に火炎を出さない時間20分間
- 令第109条の2 第112条第1項・第19項第一号
・遮煙性能
- 火災による煙が上階に燃え広がることを防止する
- 告示第2564号
・安全性能
- 周囲の人の安全を確保することができる
- 令第112条第19項第一号ロ・告示第2563号第１第一号ロ
これらの性能を満たす為、防火戸には構造上の基準があり、この基準を満たす為には一般的な断熱ドアよりも高額な資材を使う為に、防火戸そのものも割高になっていきます。
玄関ドアの断熱性を活かす為に気密材が使われますが、防火戸では燃えにくい難燃性気密材が使われます。
その他にも、玄関ドアと玄関の枠の間から炎が出ていくことを防ぐ為に、熱が加わると膨らむ加熱発砲材、熱しても割れにくいガラスなどが使われています。
準防火地域でも玄関ドアリフォームする際は防火戸にしなければいけないの？
このシールが貼られている場合はリフォーム後の玄関ドアも防火戸にする必要があります。
またガラス部分に網が入っている場合もあります。
網入りのガラスが入っている場合、防火戸の可能性があります。
シールが貼られていなくてもガラス部分も要チェックですね！！
長々と書きましたが【防火地域・準防火地域】のこと、少しでも知ってもらえましたでしょうか？
・防火地域・準防火地域は火災から都市を守るため法律で定められている。
・お住いのエリアが防火地域・準防火地域なのかはネットで調べよう
・防火戸でも断熱性は確保できる！
・防火戸が通常のドアよりも高いのは火災から守るための機能がいっぱいだから。
・玄関ドアリフォームをする際はまず防火戸にする必要があるのか確認しよう！
・国土交通省認定の防火設備シールの有無、網入りガラスの有無を確認しよう！
以上。
玄関ドアリフォームをお考えの方はお気軽にお問い合わせしてくださいね♪
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