「アルミ製の玄関ドアって、木製と比べてどんなメリットがあるの？」「知っておいた方がいい注意点とか、あるのかな？」こういった疑問を抱えてはいませんか。この記事では、
アルミ製玄関ドアの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説しています。
また、
価格相場や
メンテナンスの方法、
塗装の可否など、
アルミ製玄関ドアに関連する情報を総合的にまとめています。最後までお読みいただければ、アルミ製玄関ドアのことを深く理解できることでしょう。ぜひご覧ください。
アルミ製玄関ドアのメリットをチェックする前に、まずは
「アルミ」という金属がどんな性質を持っているのか見てみましょう。
アルミとは、正式名称を「アルミニウム」と呼び、金属の1種です。アルミの重量は鉄の3分の1であり、とても
軽量な金属であることがわかります。
この軽量な性質を生かして、アルミは飛行機のボディなどの部品にも活用されています。そのほか日常生活でも、1円玉やアルミ缶など、
アルミは様々な場所で活用されている素材です。
アルミという金属の特徴を理解したら、住宅の玄関ドアに
アルミ製のものを選ぶメリットをチェックしてみましょう。
軽量なので、お年寄りや子供でも開閉しやすい
アルミ製玄関ドアのメリットとして、ドア自体が軽いので女性やお年寄り、子供でも開閉しやすい点が挙げられます。玄関ドアは毎日の出入りに使用するものなので、開閉時の負担はなるべく少ないに越したことはありませんよね。
また、ドア自体が軽いということは、ドアを支える丁番などの部品にも負担がかかりにくいということ。重い玄関ドアは、その重量に耐えられるくらい部品を頑丈にしなければなりません。しかし、アルミ製玄関ドアなら軽量なので、その心配もないのです。
価格が安いので導入しやすい
アルミ製玄関ドアのメリットとして、ドアとしての価格が比較的安価であり、マイホームに導入しやすい点が挙げられます。アルミ製玄関ドアの価格相場としては、商品代で15万円〜30万円程度が目安です。
アルミという金属自体は鉄よりは高いのですが、加工コストや生産のしやすさなどを踏まえると、アルミ製玄関ドアはメーカー製品の中ではかなり安い部類に入ります。なるべく価格を抑えて玄関ドアを選びたい方は、ぜひアルミ製を検討するといいでしょう。
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木製の玄関ドアよりも耐久力が高い
「価格が安いのなら、耐久力では他の素材に劣るのかな？」と感じる方もいますよね。その点もご安心ください。アルミ製玄関ドアは値段が安いからといって耐久力に劣るわけではなく、むしろ木製の玄関ドアよりも長い耐用年数を誇ります。
木製の玄関ドアは15〜20年が耐用年数とされている一方、アルミ製の玄関ドアは20〜30年の耐用年数があります。そのため、ドア自体の耐久力を求める方にも、アルミ製玄関ドアはおすすめなのです。
種類が豊富で色やデザインの選択肢が多い
アルミの特徴として、加工や着色をしやすい点が挙げられます。そのため、アルミ製玄関ドアはデザインの種類が豊富で、カラーバリエーションもたくさん用意されています。
マイホームの外観にこだわりのある方は、アルミ製玄関ドアを選ぶと、自宅に最適なデザインの製品を見つけられることでしょう。また、「玄関ドアは個性的な色のものを選びたい」と考える方にも、アルミ製玄関ドアはおすすめです。
汚れにくく、サビに強い
屋外に面している玄関ドアは、常に雨風や砂ぼこりにさらされています。木製の玄関ドアはデリケートなので、こまめな掃除などのメンテナンスが欠かせません。
一方、アルミ製玄関ドアは汚れにくくサビに強い性質を持っているため、メンテナンスも簡単です。ときどきサッと拭き掃除をするだけでも、玄関ドアを十分に長持ちさせることが可能になります。
安価で耐久力の高いアルミ製玄関ドアですが、覚えておきたいデメリットや注意点も存在しています。こちらでは、アルミ製玄関ドアのデメリットと注意点を紹介します。
断熱性では木製ドアに劣る
アルミ製玄関ドアのデメリットとして、断熱性の低さが挙げられます。アルミ製玄関ドアは金属製品なので、木材よりも熱を通しやすい特徴があります。素材としての断熱性能の高さだけなら、アルミより木製玄関ドアの方が優れているのです。
このデメリットを解消するためには、断熱ドアを選ぶといいでしょう。断熱ドアとは、ドアの内側に断熱材が設置され、断熱機能のあるドアのこと。アルミ製玄関ドアであっても断熱ドアを選べば、断熱は十分に断熱してくれることでしょう。ただし、断熱ドアを選ぶと値段が高くなってしまう点には注意が必要です。
「値段が高くなっちゃうのなら、断熱機能はいらない」と感じる方がいるかもしれませんね。もし断熱機能のないアルミ製玄関ドアを選ぶのであれば、特に冬場の結露対策はしっかり行うようにしましょう。
デザインを安っぽいと感じる方もいる
アルミ製玄関ドアのデメリットとして、素材の雰囲気からデザインを「安っぽい」と感じる方もいる点があります。自分では十分に納得してアルミ製玄関ドアを設置したとしても、来客の中にはそれを安っぽいと感じる方がいるかもしれません。
このデメリットを解消するためには、アルミ製玄関ドアの中でも比較的高級感のあるデザインの製品を選ぶか、別の素材も検討対象に入れてみるといいでしょう。
ドア自体の耐久力はあるが、パーツの寿命が短め
アルミ製玄関ドアは「木製ドアより耐久力が長い」とお伝えしましたが、覚えておきたい注意点があります。それはアルミ製玄関ドア自体の耐用年数は長くても、ドアを構成するパーツの寿命はそれより短い点です。
アルミ製玄関ドアは20〜30年ほどの耐用年数ですが、ドアを構成するパーツ（ドアノブやラッチ、シリンダーなど）の寿命は、一般的に10〜15年くらいです。つまり、ドアが破損するよりも前に、パーツの方が寿命を迎えてしまいます。
パーツが故障した場合、もちろん部分補修は可能です。しかし一部分だけを修理しても、またしばらく時間が経過すると、今度は別のパーツが不具合を起こす可能性もあります。そうなれば“いたちごっこ”の状態に陥ってしまい、最終的にはかなりのコストがかかる恐れがあります。
ですから、15年以上が経過して不具合が起きている玄関ドアについては、部分補修ではなく玄関ドアの交換も視野に入れるといいでしょう。「アルミ製玄関ドアだから30年以上は長持ちするだろう」と考えていると、思っていたより早く交換時期が来るかもしれませんので、その点だけは注意が必要です。
アルミ製玄関ドアが劣化すると、
白サビが発生することが多いです。こちらの項目では、
なぜアルミ製玄関ドアに白サビが発生するのか、どうやってきれいにすればいいのか、などを解説します。
アルミはサビにくい素材だとお伝えしましたが、全くサビないわけではありません。アルミに発生することが多いサビこそ、白サビです。
サビにも白サビ・赤サビ・青サビなどいくつかの種類があり、アルミに発生しやすいのが白サビ。その名の通り、白い見た目をしていて、斑点のようにポツポツと発生することが特徴です。
アルミ製玄関ドアに白サビが発生する原因は、主に次の4つです。
●雨
●湿気
●潮風
●清掃後の洗剤残り
アルミ製玄関ドアが雨に濡れ、湿気が高いままに乾燥しない状態が続くと、白サビが発生しやすくなります。新しいアルミ製玄関ドアだと白サビは比較的発生しにくく、設置から年数が経過し、古くなったアルミ製玄関ドアほどサビやすい傾向にあります。
そして、海沿いに位置している住宅の場合、潮風の影響でアルミ製玄関ドアに白サビが起きやすいです。海沿いにお住まいの方は、より気をつけてアルミ製玄関ドアのメンテナンスをする必要があります。
そのほか、アルミ製玄関ドアを清掃するために洗剤を使ってこすった場合、洗剤が落ちきっていないと白サビの原因になる恐れがあります。もし洗剤を使ってアルミ製玄関ドアを掃除するのなら、洗剤残りがないようしっかり水で流すようにしましょう。
アルミ製玄関ドアに発生している白サビを放っておくと、徐々に腐食（腐ってボロボロになること）が進む恐れもあるので、放置してはいけません。
アルミ製玄関ドアの白サビは自分できれいにできるため、その方法を紹介します。まずは、次の2つのものを準備しましょう。どちらもホームセンターで売っているので、入手するのは難しくありません。
【準備するもの】
●紙やすり
●クリアラッカー
上記のアイテムを準備したら、次の手順でアルミ製玄関ドアの白サビをきれいにします。
【サビを落とす手順】
1.表面の砂ぼこりや汚れを落とす
2.紙やすりで白サビ部分を地道に削る
3.削った部分にクリアラッカーを吹き付ける
この時のポイントは、白サビ以外の部分はなるべく削らないことです。削った部分には傷が付いてしまい、その部分に白サビが再発しやすくなるからです。白サビの再発を防ぐために、削った箇所はクリアラッカーでコーティングする必要があります。
なおアルミ専用のサビ落としクリーナーなども売られていますが、あまり効果が出ない場合もあるので、上記の方法で対処するのがおすすめです。
先述の通り、アルミ製玄関ドアは汚れに強くサビにくいので、メンテナンスが非常に簡単です。ただ、ネット上では「アルミ製玄関ドアはメンテナンスフリー」という情報も見かけますが、全く何もしないと白サビが発生する原因になるので、多少のメンテナンスは必要です。
アルミ製玄関ドアのメンテナンスは、それほど難しいものではありません。1〜2週間に1回くらいのペースで、定期邸に乾拭きを続けていれば、アルミ製玄関ドアの寿命を延ばすことができるでしょう。
アルミ製玄関ドアに乾拭きでも落ちない汚れが付着した場合は、水拭きまたは中性洗剤での清掃を行いましょう。あらかじめ砂ぼこりを落としておき、柔らかいスポンジなどを使って中性洗剤でこする手順です。
中性洗剤を使った場合は、洗剤残りがあると白サビの原因になってしまうので、しっかり水で洗い流すか、水拭きするようにしましょう。また、水分が残ったまま放置するのもサビの原因になるため、柔らかい布で水分を拭き取ることも大切です。
マイホームの美観にこだわって、アルミ製玄関ドアの光沢を復活させたいのであれば、車に使用するワックスを塗るのがいいでしょう。車用のワックスの使用手順については少し話題が逸れてしまうため、今回は省略させていただきます。
「アルミ製玄関ドアが古くなって見た目が悪いから、塗装をしたい」と考える方もいますよね。しかし、アルミ製玄関ドアの塗装は高度な技術が必要なため、業者によっては断られてしまうケースもあるんです。
なぜアルミ製玄関ドアが難しいのかというと、正しい塗装ができていなければ、施工後しばらくして塗膜が剥がれてしまうからです。施工不備のリスクもあるので、技術のある塗装業者でなければ対応してくれないんですね。
もし「技術のある塗装業者なんて見分けられない」とお困りのようでしたら、いっそ玄関ドアを新しいものに交換するのがおすすめです。最近はカバー工法と呼ばれる新しい工法が注目を浴びており、約20万円〜の価格で、たった1日で施工が完了するので、とても手軽に玄関ドアを交換できます。
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まとめ
この記事では、アルミ製玄関ドアの特徴やメリット・デメリット、価格相場やメンテナンス方法などを総合的にまとめました。記事の要点をごく簡単にまとめると、次の通りです。
●アルミ製玄関ドアには安くて長持ちするメリットがある●メンテナンスが簡単で、基本は定期的な乾拭きでOK●アルミ製玄関ドアの塗装は信頼できる業者に任せる必要がある●たった1日で工事が終わるので、古くなったドアは交換するのもアリ当社では、アルミ製玄関ドアはもちろん、木製玄関ドアの交換工事も承っております。玄関ドアの交換をお考えの方は、まずは無料の現地調査から検討してみてはいかがでしょうか。
