玄関ドアを開閉する際、
「どこかにひっかかる」「閉まりにくい」と感じてはいませんか？玄関ドアは毎日の出入りに使うものなので、ちょっとした引っかかりや閉まりにくさがストレスになってしまいますよね。
この記事では
玄関ドアが引っかかる、閉まりにくい原因を解説しているほか、自分でできる建付けの修理・調整方法も紹介しています。
最後までお読みいただければ、抱えているお悩みを解消する糸口が見つかることでしょう。玄関ドアが引っかかる、閉まりにくいとお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
玄関ドアを閉める際に扉が引っかかったり閉まりにくかったりする場合、いくつかの原因が考えられます。それをチェックしてみましょう。
玄関ドアが引っかかる、閉まりにくい原因として特に多いのはパーツの経年劣化です。設置から10年以上が経過している玄関ドアに引っかかりや閉まりにくいトラブルが見られる場合、パーツの劣化を疑いましょう。
一見シンプルな構造に見える玄関ドアですが、実はいくつもの細かいパーツが取り付けられ、緻密な計算のもとで動いています。いずれかのパーツに不具合が生じてくると、毎日の開閉動作に支障をきたす恐れもあるんです。
玄関ドアに組み込まれているパーツの例と耐用年数を表にまとめると、次の通りです。
このように、玄関ドアには様々な部品が組み込まれており、
多くの部品の耐用年数は10〜15年ほどであることがわかります。
マイホームを新築してから1度も玄関ドアを交換していない家庭であれば、「そろそろパーツが寿命なのかな」と判断しましょう。
玄関ドアが引っかかる、閉まりにくい場合には、丁番の歪みが原因であるケースも考えられます。
丁番は重い玄関ドアを支える重要な金具であり、
強い力が加わると歪んでしまう場合があるのです。丁番が歪む代表的な事例としては、次のようなものがあります。
●大きな地震が起きた●お子さんがドアノブにぶら下がって遊んだ●玄関ドアを強い力で無理やり開閉した丁番は玄関ドアの重さに耐えられるよう頑丈な作りになっていますが、強い力が加わると歪んでしまう恐れがあります。
また、丁番には調整機能が付いているものもあり、外から力が加わることで調整機能が働いてドアが左右・上下に動いてしまうケースもあります。その場合には
丁番を少し調整するだけで不具合が改善することもあるので、後ほど丁番の調整方法を解説します。
玄関ドアが引っかかっる、閉まりにくい原因として、「熱反り」が発生している可能性も考えられます。熱反りとは室内側と屋外側に大きな温度差が発生することで、玄関ドアが一時的に反って変形するトラブルです。
断熱材を入れている玄関ドアの場合、熱反りが生じやすい傾向にあります。最近の玄関ドアだと熱反りが生じないように対策されている製品もありますが、一昔前の玄関ドアに断熱材が入っているご家庭なら、その可能性を疑いましょう。
ただし熱反りはあくまで一時的な現象であり、夕方や夜になると解消します。もし「暑い日の日中にだけ玄関ドアが引っかかる、閉まりにくい」といった症状が出ている場合には、熱反りが原因だと判断できます。
玄関ドアが引っかかる、閉まりにくい原因として、
沓摺り（くつずり）が経年劣化により膨張しているケースがあります。
沓摺りとは、玄関ドアの下枠部分のことです。沓摺りは結露などの原因でサビて膨張することもあり、その場合にはドアと沓摺りが当たって閉まりににくくなってしまいます。
まだ新築して間もないご家庭の玄関ドアに引っかかりや閉まりにくいトラブルが生じている場合、業者の施工不良の可能性も考えられます。玄関ドアはミリ単位での微調整が必要なデリケートなものなので、わずかに調整が甘いだけでも引っかかったり閉まりにくかったりする恐れがあります。
また、玄関ドアの取り付けに問題がなくとも、ドア枠自体が傾いていたり壁が傾いていたりなど、住宅のその他の部分に問題があるケースも。新築直後や玄関ドアの交換直後に引っかかりや閉まりにくいトラブルが生じている場合、まずは施工業者へ相談してみるといいでしょう。
これまでに紹介したいずれの原因にも当てはまらない場合、珍しいケースではありますが住宅全体が傾いている、もしくは傾いてしまった可能性も考えられます。
「家が傾くなんて、よっぽどないのでは？」と感じる方も多いですよね。しかし、インターネットで検索してみると住宅の傾きに悩んでいる方は意外と多いものです。住宅全体が傾いてしまう原因としては、次のようなものが考えられます。
●地盤沈下や液状化現象
●柱や土台の劣化や腐食
●シロアリ被害
●新築時の施工不良
もし玄関ドアが引っかかる、閉まりにくい以外にも住宅の様々な部分に不具合や違和感を感じるようであれば、住宅が傾いていないか専門家に相談してみるのも選択肢の1つです。
もし「玄関ドアが途中で止まって自動で閉まらない」とお悩みの場合は、ドアの建付けではなくドアクローザーやラッチボルトに不具合が生じている可能性があります。ドアクローザーやラッチボルトの不具合については次の2つの記事で詳しく解説しているので、ぜひそちらもお読みください。
建付けが悪くて玄関ドアに隙間ができている場合、起こりうる弊害があります。建付けの悪い玄関ドアを放置するとどのような弊害が発生するのか、チェックしてみましょう。
建付けの悪い玄関ドアを放置するデメリットとして、玄関の気密性・断熱性が悪くなる点が挙げられます。玄関が夏に暑くて冬に寒い場合、ドアの周囲に隙間ができているのかもしれません。
玄関の気密・断熱ができていないと、玄関はもちろん廊下の温度も暑く・寒くなり、リビングなどの冷暖房効率も悪くなってしまいます。
建付けが悪くて玄関ドアに隙間ができると、そこから虫が家の中へ侵入してきます。「窓も閉め切っているのに、どこから虫が入ってくるんだろう」とお悩みの方もいるかと思いますが、その場合は玄関ドアに隙間ができていないか確認してみてください。
玄関ドアに隙間ができると、そこから室内の話し声や生活音が外に漏れてしまう恐れがあります。プライバシー保護のためにも防音はしっかりしておきたいですし、あまりにも話し声が外に聞こえてしまうのは恥ずかしくて困りますよね。
玄関ドアの丁番にトラブルが発生しているようであれば、ご自身で調整することで不具合が解消する可能性があります。
しかしそれでも直らない場合や以下のようなケースは専門業者へ依頼して、玄関ドアの修理や交換を検討する必要があります。
それでは、自分でできる玄関ドアの建付け調整方法をチェックしてみましょう！
まずは玄関ドアを開けて、丁番の固定ネジに緩んでいるところがないかチェックしましょう。丁番にはいくつかのネジが取り付けられており、
固定ネジが緩んでいる場合、玄関ドアが引っかかったり閉まりにくくなったりします。この時の注意点として、
「とりあえず全てのネジを締める」のはNGです。なぜなら、丁番によってはパーツを固定する「固定ネジ」と、扉の位置を調整する
「調整ネジ」の2種類があるから。
誤って調整ネジを締めてしまった場合、不具合が悪化する恐れもありますので注意しましょう。
固定ネジと調整ネジの見分け方はメーカーによって異なりますが、
丁番の上下に取り付けられているネジが固定ネジで、中心部分に取り付けられているネジが調整ネジであるケースが多いです。
また、
メーカーによっては調整ネジの部分に「どのネジがどの方向に調整できるものなのか」が刻印されているものもあります。その場合、文字が刻まれていないネジが固定ネジなので、そちらが緩んでいないか確認しましょう。
ご自宅の
玄関ドアのメーカーがわかる場合は、メーカーのホームページなどで調べてみるのもおすすめです。
丁番に刻印などがあり、調整ネジが見分けられる場合には、玄関ドアのどの部分が引っかかるのかに応じて前後左右上下のいずれかに調整してみるといいでしょう。
まずは玄関ドアを開いて丁番を確認し、調整ネジに刻印があるか調べてみてください。「前後」または「左右」と記載がある場合、それぞれが前後左右の調整ネジだと判断できます。（左右の調整ネジには「丁番側/ラッチ側」と刻印されている場合もあります）
刻印がなければ実際に締める・緩めてみるか、玄関ドアの説明書、メーカーのホームページなどでどの方向の調整ネジか確認する必要があります。
また、玄関ドアの上下を調整するネジがある場合、その位置は丁番の軸部分にあります。軸の上部分のキャップを外してプラスドライバーを差し込み、ネジを回すとドアが上下に調整できる仕組みです。時計回りに回すとドアが上がり、反時計回りに回すとドアが下がります。
丁番の調整ネジに関して、覚えておきたい2つの注意点があります。
●注意点①：ネジで調整できる範囲（調整幅）には限度がある
ネジで玄関ドアを調整できる幅には限りがあり、一般的には2mmくらいが限度となっています。調整しても効果がない場合や2mm以上の隙間が空いている場合には、専門的な修理や交換が必要となります。
●注意点②：調整には専門的な部品が必要なケースがある
調整ネジがない場合やどれかわからない場合は、ワッシャーなど専門の部品が必要など、簡単には調整ができない玄関ドアの可能性があります。下手にいじると状況が悪化する恐れもあるので、専門業者へ依頼しましょう。
調整しても直らない時には玄関ドアの交換も検討しよう
丁番の調整を行ってもドアの引っかかりや閉まりにくさが解消しない場合、玄関ドアを丸ごと交換する選択肢も視野に入れて検討するのがいいでしょう。なぜなら、先述の通り玄関ドアを構成するパーツの多くは10〜15年で寿命を迎え、様々な部品に不具合が出てくる恐れがあるからです。
今回は丁番だけを修理したとしても、半年後にはドアクローザーが壊れて交換が必要になるかもしれません。ドアクローザーを交換しても、またその半年後にはドアノブが壊れて、ドアノブやシリンダーを丸ごと交換する必要性が出てくるかもしれません。
玄関ドアを構成する部品にはバネが入っているなどデリケートなものも多く、基本的には修理ではなく交換することになるでしょう。不具合が出るたびに業者を呼んで交換していては、部品代や工事費用、出張費などがかさんで大きな出費になってしまうのです。
交換するパーツにもよりますが、部品代の目安は数千円〜数万円くらいです。特にドアクローザーやシリンダー、ドアノブなどは高価になる場合があります。さらに
つまり、玄関ドアのパーツを交換する場合には、部品代と工賃で1回数万円必要になるケースも多いんです。
玄関ドアを丸ごと交換リフォームする場合、かかる費用は約20万円〜となっています。かかる費用は部品交換より確かに高いですが、ドアが丸ごと新しくなることを考えると、検討する価値は十分にあります。
少なくともこの先10〜15年くらいは使い続けられ（大切にメンテナンスしていればより長く使える場合もあります）ますし、なによりドアが新しくなれば日々の開閉ストレスから解放され、防犯性能がアップするメリットもあります。
まずは「街の玄関ドアやさん」の「簡単お見積もり」にてドア交換費用をご確認ください。面倒な入力不要、クリックで選ぶだけでお見積金額がすぐに分かります。
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スタッフがご自宅へ伺い、正確な採寸、ご希望に合うドアやオプションを詳しく
ご説明させていただきます。
玄関ドアの修理・交換は街の玄関ドアやさんにお任せください
玄関ドアの修理や交換を希望される方は、ぜひ街の玄関ドアやさんへお任せください。ドアが引っかかる、閉まりにくい場合の不具合修理やパーツ交換はもちろん、ドアの丸ごと交換リフォームも承っております。
街の玄関ドアやさんでは、ドアにどんな不具合が起きているのかを調べる現地調査を無料にて実施しております。お客様がどんなお悩みを抱えていて、そのお悩みを解消するにはどのような対応がベストなのか、専門知識を持ったスタッフが親身になってサポートいたします。
玄関ドアが引っかかる、閉まりにくいトラブルでお困りの際は、まずはお気軽にご相談くださいませ。
まとめ
この記事では、玄関ドアが引っかかる、閉まりにくい原因や、自分でできる建付けの修理・調整方法を解説しました。記事の要点をごく簡単にまとめると、次の通りです。
●玄関ドアの建付けが悪い原因の多くはパーツの経年劣化●丁番に調整ネジがある場合、自分で調整できる場合がある●調整しても直らないようであれば専門業者へ依頼する必要がある●部分補修はトータルコストがかさむので、ドアを丸ごと交換するのもおすすめ玄関ドアはちょっとした使いにくさがストレスとなり、毎日の生活が不便になってしまいます。そういった煩わしさから解放されるためにも、玄関ドアの不具合でお困りの際には、ぜひ街の玄関ドアやさんへご相談くださいませ。
