今、ドアの交換リフォームをすると、必ず耳にする・・・
「カバー工法」ってどういう工法? 玄関ドアリフォームの進化
近年、玄関ドアのリフォームで主流となっているカバー工法。
これは 既存のドア枠をそのまま残し、その上から新しいドア枠と扉をかぶせる(カバーする)工法です。
壁や床を大きく壊す必要がなく、工期が1日程度で完了することも多い省施工・省コストのリフォーム手法として広く普及しています。
カバー工法の「起源」とリフォーム市場への広がり
カバー工法の発想
カバー工法という考え方自体は、リフォーム市場全般で「既存部分を活かして新しい部材をかぶせる」という発想に基づいています。
この発想は住宅の外壁や屋根のリフォームでも以前から使われており、玄関ドアだけでなく窓や屋根の手法としても一般化してきました。
たとえば屋根リフォームでは「既存屋根の上に新しい屋根材を重ねる」といったカバー工法が以前から知られています。
一般的には 1980年代〜1990年代頃からリフォーム市場の需要が高まり、枠を残して短期施工できる手法として設計施工で使われ始めたと考えられています。
メーカーによる商品化の広がり
YKK AP の取り組み
YKK AP では、玄関ドアリフォーム用のカバー工法商品「ドアリモ」シリーズを通じて、既存の枠を活かした玄関ドア交換を一般市場向けに商品化・普及させています。
2020年代には高断熱玄関ドア「ドアリモ 玄関ドア D50」など、カバー工法に対応した高性能ドアをリリースし、断熱性やデザイン性の幅を広げています。
YKK AP は1971年から玄関ドア・引戸の製造・販売を開始した歴史があり、この流れの中でリフォーム市場への製品開発に取り組んできた背景があります。
LIXIL の取り組み
LIXIL(旧・トステムなど)も玄関リフォーム商品「リシェント」シリーズでカバー工法を全面的に採用しています。
リシェントは「今ある枠の上から新しいドア枠を設置するだけ」の工法として提案され、1日施工で完了するリフォーム手法として一般化しました。
カバー工法が広く使われるようになった時期
製品化・市場導入が進むのは 1990年代〜2000年代以降です。
この時期以降、住宅ストックの老朽化とリフォーム需要が同時に高まり、壁を壊さない工期の短い施工法としてカバー工法が一般リフォーム市場に広がりました。
特に2010年代以降は、断熱性・防犯性へのニーズも高まり、各社のカバー工法対応商品が急速に普及しています。
なぜカバー工法が選ばれるのか?
カバー工法がリフォーム業界で一般的になった理由は次のとおりです。
短い工期(1日施工〜)で玄関リフォームが完了。
断熱性・防犯性の高い最新ドアに効率的に更新可能。
壁工事が不要なため、光熱費・騒音・コストを抑えられる。
というわけで・・
玄関ドアリフォームのカバー工法は、リフォーム市場でのニーズと住宅ストックの変遷の中で生まれ、1980〜90年代以降に一般化しました。
YKK AP の「ドアリモ」や LIXIL の「リシェント」など、主要メーカーが製品化して普及することで、短期施工・低負担・高性能化が図られ、現在では玄関ドアリフォームの主流の工法となっています。