玄関ドアの鍵を強化しても安心できない? 隣接窓の防犯性も忘れずに
こんにちは、街の玄関ドアやさんです。
「玄関ドアの鍵をディンプルキーに交換したから、防犯対策は万全」。
そう思っていても、実はそれだけでは安心できないケースがあります。
侵入窃盗の被害データを見ると、空き巣が実際に狙う場所は、玄関よりも「窓」の方が圧倒的に多いという実態があるからです。
この記事では、玄関ドアの防犯性能を高めた後に見落とされがちな、隣接窓の防犯対策について専門家の視点で解説します。
ある県警の発表によると、住宅を対象とした侵入窃盗(空き巣・忍込み・居空き)の侵入口のうち、窓からの侵入が約8割を占め、玄関からの侵入は約1割程度にとどまるというデータがあります。
窓と玄関を合わせると、侵入口全体の9割前後を占めるとされており、住まいの防犯対策としては、この2つの開口部をセットで考える必要があることが分かります。
玄関ドアの鍵を強化すること自体は、もちろん有効な対策です。
しかし、玄関にばかり注目していると、実際の被害で最も多い「窓」からの侵入に対して無防備なままになってしまう可能性があります。
クレセント錠は「鍵」ではなく「締め金具」 窓に標準で備え付けられている「クレセント錠」は、もともと気密性や防音性を高めるための締め付け金具として設計されたものです。
ハンドルを回すだけの単純な構造のため、ガラスを割られてクレセント錠に手を伸ばされてしまえば、簡単に解錠されてしまいます。
「鍵がかかっているから安心」と思われがちですが、防犯性能としては十分とはいえません。
ガラスを割る手口が多い 窓からの侵入では、クレセント錠付近のガラスを割ってから解錠するという手口が広く見られます。
玄関ドアのようにピッキングや工具でのこじ開けとは異なり、ガラスという「割れる素材」であることが、窓特有の弱点になっています。
死角になりやすい 玄関は人の出入りが多く、来客や配達員の目に触れる機会も多い場所です。
一方で、勝手口や庭に面した窓は、外部から見えにくい死角になっているケースが多く、空き巣にとって作業しやすい場所として狙われやすい傾向があります。
補助錠の設置 クレセント錠に加えて補助錠を取り付けることで、たとえガラスを割られてクレセント錠を解錠されても、補助錠があるためにすぐには窓が開きません。
侵入犯罪の多くは、侵入に5分以上かかると約7割が犯行を諦めるといわれており、補助錠によって時間を稼ぐことは大きな抑止効果につながります。
防犯フィルムの活用 窓ガラスに防犯フィルムを貼ることで、ガラスが割れにくくなるだけでなく、割る際に大きな音が出やすくなります。
音を立てずに短時間で作業を終えたい空き巣にとって、これは犯行をためらわせる要因になります。
CP部品(防犯建物部品)の採用 警察庁と国土交通省などが官民合同で認定する「CPマーク」付きの防犯ガラス・サッシは、一定の防犯性能試験をクリアした部品です。
窓のリフォームを検討する際は、このCPマークの有無を基準のひとつにするとよいでしょう。
面格子・シャッターの設置 死角になりやすい勝手口や浴室の窓には、面格子やシャッターを設置することで、物理的に侵入しにくい状態をつくることができます。
玄関ドアの鍵をディンプルキーやCP認定ドアに交換する際は、あわせて隣接する窓の防犯性も点検することをおすすめします。
特に、玄関のすぐ横にある袖窓や、勝手口周辺の窓は、玄関からの視線が届きやすい一方で、外部からは死角になりやすいという特有のリスクがあります。
玄関と窓、それぞれ単体で対策をするのではなく、住まい全体の「侵入されやすさ」という観点から、開口部をまとめて見直すことが、実効性のある防犯対策につながります。
玄関ドアの鍵を強化することは重要な防犯対策ですが、実際の侵入窃盗被害で最も多いのは窓からの侵入です。
クレセント錠だけに頼らず、補助錠や防犯フィルム、CP部品の採用によって窓の防犯性能を高めることで、住まい全体の防犯レベルを底上げできます。
「玄関の鍵は強化したけれど、窓の防犯対策はまだ」という方は、ぜひ一度、街の玄関ドアやさんまでご相談ください。