火災予防運動に合わせて見直したい、玄関ドアは「避難経路」。
こんにちは、街の玄関ドアやさんです。
11月9日(月)から15日(日)までの7日間は、全国で「秋季全国火災予防運動」が実施されます。
今年度の重点目標のひとつは「住宅防火対策の推進」で、空気が乾燥し、暖房器具を使い始めるこの時期は、住宅火災に特に注意が必要とされています。
火災や地震といった万一の際、家族が外へ逃げるための出口として、多くの家庭でまず目指すのが玄関ドアです。
ところが、いざという時に玄関ドアが開かなければ、どんな備えも十分に生かせません。
この記事では、玄関ドアが開かなくなる主な原因と、今日からできる備え、リフォームでできる対策について、専門家の視点で解説します。
消防庁の公表によると、住宅火災による死者は近年、毎年1,000人前後にのぼり、そのおよそ半数が「逃げ遅れ」によるものです。
また、亡くなった方の7割以上を65歳以上の高齢者が占めています。
消防庁が呼びかける「住宅防火 いのちを守る10のポイント」でも、高齢者や身体の不自由な方は、避難経路と避難方法を常に確保しておくことが対策のひとつに挙げられています。
避難経路をいくら考えていても、出口となる玄関ドアが開かなければ意味がありません。
玄関ドアの状態を確認しておくことは、住宅防火の大切な一歩です。
地震による枠・丁番・錠の変形 大きな地震では、建物の揺れによって玄関ドアの枠がゆがみ、扉と枠が干渉して開かなくなることがあります。 扉と枠をつなぐ丁番や、鍵の部品が変形して動かなくなるケースもあります。 建物が倒壊していなくても、玄関ドアだけが開かず、閉じ込められてしまうおそれがあるのです。
鍵まわりの操作の問題 就寝時に補助錠を含めて複数の鍵をかけている場合、慌てている状況では解錠に手間取ることがあります。 暗い中や煙の中では、普段は問題なく開けられる鍵でも、思うように操作できないかもしれません。 消防庁の検討資料でも、逃げ遅れの要因のひとつとして「出入口施錠のため」という区分が挙げられています。 割合は多くないものの、施錠が避難の妨げになった例があるということです。 また、電気錠やスマートキーをお使いの場合は、停電や電池切れの際の開け方を事前に確認しておくことが大切です。
経年劣化による建付けの不良 丁番の摩耗やドアの垂れ下がりが進むと、ドアが重くなったり、枠に引っかかったりします。 普段は力を入れて開けているため気にならなくても、お子様や高齢の方、慌てている状況では開けにくくなります。
ドアの前にある障害物 戸建て住宅の玄関ドアは外開きが一般的で、外側に自転車や鉢植え、荷物が置かれていると、ドアが開きにくくなります。 内側でも、靴や傘立て、収納が避難の妨げになることがあります。
引戸の場合 引戸は、レールのゴミ詰まりや戸車の摩耗によって動きが重くなります。 地震で枠がゆがんだ場合にも、動かなくなる可能性があります。
家族全員で「夜の施錠状態」から開けてみる 就寝前と同じ施錠の状態で、内側から素早く開けられるかを、家族全員で試してみましょう。 お子様や高齢の方が、ひとりで開けられるかどうかも大切な確認ポイントです。
玄関の内外を整理する ドアの前や、内側の通路に物を置いていないかを点検します。 避難の動線を常に確保しておくことが、いちばん手軽で効果的な備えです。
開閉の重さや引っかかりをチェックする ドアを開ける際に力が要る、途中で引っかかるといった症状があれば、建付けが悪くなっているサインです。
非常用の鍵や電池を確認する 電気錠やスマートキーの場合は、非常用の鍵の保管場所や、電池の交換時期を確認しておきましょう。
逃げ道を2方向で考える 玄関がふさがれた場合に備え、窓やベランダなど、別の避難ルートも家族で共有しておくことが大切です。
建付け調整・部品交換 丁番やドアクローザーの調整、摩耗した部品の交換によって、開閉がスムーズになる場合があります。 軽度な不具合であれば、ドア本体を交換せずに改善できることもあります。
対震仕様の玄関ドア 地震で枠がゆがんでも扉が開きやすいよう、枠と扉の間に余裕を持たせたり、変形に追従する「対震丁番」を採用したりした玄関ドアがあります。 対応の有無や仕様は商品ごとに異なるため、リフォームの際に確認することをおすすめします。
鍵の見直し 手動の鍵からタッチキー・ポケットキーなどのスマートコントロールキーに変更すると、鍵の差し込み操作が不要になり、解錠の手間を減らせます。 防犯性を保ちながら、内側からは素早く開けられる鍵の仕様を選ぶことも大切です。
カバー工法で短期間に施工 既存の枠を活かす「カバー工法」であれば、工期は最短半日〜1日程度です。 壁や床を大きく壊さずに、玄関ドアを新しくできます。
火災や地震の際、玄関ドアは家族の命を守る大切な避難経路になります。 地震による枠の変形、鍵まわりの操作、経年による建付けの不良、ドアの前の障害物など、玄関ドアが開かなくなる原因はさまざまです。
火災予防運動をきっかけに、家族で「夜の施錠状態から開けてみる」ことから始めてみてください。
開閉が重い、建付けが気になるといった症状があれば、早めの点検をおすすめします。
玄関ドアの状態や、避難のしやすさを高めるリフォームについては、街の玄関ドアやさんまでお気軽にご相談ください。