① 靴を脱ぐ文化と、玄関のスペース いちばん大きな理由は、玄関で靴を脱ぐ習慣にあるといわれています。 日本の玄関には、家族の靴が土間に並びます。 もしドアが内開きだったら、開けるたびにドアが靴をなぎ倒してしまいます。 また、日本の玄関は面積が限られていることが多く、ドアが内側に開くスペースを確保しにくいという事情もあります。
② 雨や風、ほこりを入れにくい 日本は雨が多く、台風も毎年のようにやってくる国です。 外開きのドアは、外から吹きつける風や雨が、扉を枠に押し付ける向きに働くため、雨水やほこりが室内に入り込みにくいといわれています。 濡れたり汚れたりしやすい靴を守る意味でも、外開きは理にかなっています。
③ 掃除がしやすい 靴を脱ぐ玄関の土間には、砂やほこりがたまりやすくなります。 外開きであれば、ドアを開けて外へ掃き出しやすく、掃除の面でも使いやすいともいわれています。
欧米で内開きが多い理由
① 防犯性の高さ 欧米で内開きが多い大きな理由は、防犯面にあるといわれています。 内開きのドアは、扉と枠をつなぐ丁番が室内側にあり、外からは触れにくくなっています。 一方、外開きのドアは、丁番が外側に露出しやすい構造です。 実際に、イタリアでは丁番が露出する外開きのドアが、採用されにくいという話も紹介されています。 また、内開きなら、住人が内側から体重をかけたり家具を置いたりして、ドアを押さえやすいという見方もあります。
② お客様を迎え入れる文化 内開きのドアは、家の主人が扉を引いて、お客様を室内へ招き入れる動作に向いています。 欧米の玄関先の風景には、こうした「迎え入れる文化」も反映されているといわれています。 ③ 玄関が土足でも使える 欧米では、玄関で靴を脱がないことが多く、ドアの内側に靴が並ぶ場面も少なくなります。 ドアが内側に開いても、支障になりにくいと考えられます。