主要3メーカーの玄関ドア徹底比較!LIXIL・YKK AP・三協アルミの違いと選び方【2025年最新版】
2025年11月26日更新
玄関ドアのリフォームを検討している方が最初に迷うのが、「どのメーカーにするか」という点。
実は、国内ではLIXIL・YKK AP・三協アルミの3社が大きなシェアを占めており、それぞれに強みと特徴があります。
この記事では、玄関ドア選びで特に重要な「断熱性能」「スマートロック(防犯)」「デザイン」「リフォーム対応力」「費用」の5つの観点から比較。
さらに実際の施工事例も交えながら、商品ごとの違いを一覧形式でわかりやすくご紹介します。
現在の暮らしに合った玄関リフォームを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
玄関ドア選び、メーカーでここまで違う!
玄関ドアは住宅の「顔」ともいえる重要な扉です。
リフォーム時には、見た目のおしゃれさだけでなく、断熱・防犯・通風・デザイン・施工方法までしっかり比較したいですよね。
現在、玄関ドアのリフォーム市場では「LIXIL」「YKK AP」「三協アルミ」の3社が人気です。
それぞれ、窓やサッシの性能技術を応用した高品質な商品を展開しています。
| メーカー | 市場シェア | 特徴 |
|---|---|---|
| LIXIL(リクシル) | 約50% | 豊富なデザインラインナップと施工実績。リフォーム専用製品も充実。 |
| YKK AP | 約30% | 断熱・防犯など性能面に強く、窓や玄関サッシも含めたトータル性能が高い。 |
| 三協アルミ | 約20% | デザイン性に優れ、外観コーディネートの自由度が高い。 |
※2014年度の調査結果
YKK APは、一級建築士を対象とした2023年度の「採用したい建材・設備メーカーランキング」で戸建て住宅用玄関ドア部門の1位を獲得しており、専門家からも品質の高さが評価されました。
断熱性能で比較
玄関ドアの断熱性能を示す主要な基準として、LIXILと三協アルミはK等級、YKK APはD等級という性能区分を用いています。
いずれもアルファベットに続く数字が小さいほど高性能であることを示していて、現代の高気密・高断熱住宅において、専門家が推奨すべき最低基準はK4またはD4とされています。
さらに、玄関ドアの断熱性能は、夏の暑さ・冬の寒さをどれだけ遮れるかを示すU値でも表されます。
U値は熱の通りやすさを示す数値であり、この値が小さいほど断熱性能が高いことを意味します。
| メーカー | 主力製品 | 断熱等級 | 熱貫流率(U値) |
|---|---|---|---|
| LIXIL | リシェント | k2・k4・高断熱 | 2.3 ~ 1.6 |
| YKK AP | ドアリモD30 | D2・D4 | 2.3 ~ 1.3 |
| YKK AP | ドアリモD50 | 採光付・採光無 | 1.28 ~ 0.95 |
| 三協アルミ | ノバリス | K2・K3・K4・高断熱 | 2.7 ~ 1.3 |
高断熱タイプは、冬の冷気や夏の熱気を防ぎ、快適な暮らしをサポートします。
寒冷地にお住まいの方は、U値1.0以下の高断熱モデルがおすすめです。
中でも、YKK APが2024年8月に発表したD50は、採光付のタイプで1.25、採光無のタイプではなんと0.95と、これまでの断熱ドアをさらに進化させたハイグレードモデルの玄関ドアです。
→YKK APのドアリモD50について(別窓)
※国土交通省の地域区分引用
見た目(デザイン)が良くても、薄手で寒い(低断熱)ものを選んでしまうと、せっかく高性能な服(家全体)を着ていても、そこだけ冷気が入り込み、快適さが失われてしまいます。
ご自身の住む環境に合った、適切な断熱性を持つドアを選ぶことが、玄関から始まる快適な生活を守るための防御策となるのです。
スマートロック・防犯性能で比較
スマートロックの導入は、現在のリフォ ームでは特に重要視されています。
スマホやカードキーで施錠・開錠できるため、鍵を探す手間がなく、またセキュリティの面でも暮らしの質がぐんと向上します。
| メーカー | システム名 | 特徴 |
|---|---|---|
| LIXIL | ファミロック | スマホ連携・遠隔操作対応。家族の帰宅確認も可能。 |
| YKK AP | スマートコントロールキー | IoT連携「ミモット」で家全体の戸締り管理が可能。 |
| 三協アルミ | eエントリー | 電池式・電気式を選べ、停電時も安心。 |
LIXIL:ファミロック
LIXILのファミロックは、アプリで施錠・開錠ができるのが最大の魅力。
スマートフォンをポケットやバッグに入れたままドアノブに触れるだけで開閉でき、外出先でもアプリを介して遠隔から施錠状態を確認できる安心感があります。
子供の帰宅確認などに活用できますね。
YKK AP:スマートコントロールキー
YKK APのスマートコントロールキーは、防犯性・利便性ともに優れた電子錠システムです。
これまで窓の戸締り確認ができる「ミモット」と連携していましたが、ミモットは2026年3月にサービス終了となります。
なお、電子錠としての主要機能は今後も継続して利用でき、日常の施錠・開錠の快適さは変わりません。
リモコンキーやタグキーなど家族にあわせた鍵の使い分けができ、玄関ドアの防犯性を高めたい方から高い支持を集めているメーカーです。
三協アルミ:eエントリー
三協アルミのeエントリーは、シンプルな操作性と柔軟性が特徴。
電池式タイプもあり、停電時にも使えるのは大きな安心ポイントといえます。
シンプルで使いやすいスマートキーなら、三協アルミを選ぶと良いでしょう。
デザインで比較
見た目の印象を大きく左右するのが玄関ドアのデザイン。
最近は引き戸タイプや採風・通風機能を備えたおしゃれなデザインが増えています。
木目調やアルミ素材のモダンデザインなど、各メーカーとも個性が光る商品を展開しています。
| メーカー | デザイン傾向 | カラー展開 |
|---|---|---|
| LIXIL | 和風〜モダンまで幅広い | 約50色展開、トレンド感のある木目色多数。 |
| YKK AP | 落ち着いたベーシックデザイン | 約20色展開、シンプルで上品な印象。 |
| 三協アルミ | シャープでモダンな印象 | 約30色展開、メタリックや濃色が人気。 |
玄関ドアのトレンドとして、玄関を明るくし日中は照明いらずとなる、大きな採光窓を持つデザインや、鍵を閉めたまま安全に換気できる採風機能付きのドアが人気です。
また、木目調カラーは多くのシリーズで豊富なバリエーションが提供されています。
リフォーム対応力で比較
リフォームで玄関ドアを交換する場合、既存の枠を残して新しいドアをかぶせるカバー工法が一般的です。
壁を壊さず、1日で施工できることからも利用しやすいサービスとして人気です。
| メーカー | リフォームモデル | 特徴 |
|---|---|---|
| LIXIL | リシェント | 国内シェアNo.1。断熱・デザイン・スマート機能すべて対応。 |
| YKK AP | ドアリモ | 防犯性と施工性が高く、全国で人気。 |
| 三協アルミ | ノバリス | 国産初のカバー工法メーカー。高い精度と耐久性が魅力。 |
LIXILのリシェントは、リフォーム専用ドアとして知名度の高いモデルです。
断熱仕様・防火仕様・アルミ仕様とラインナップが豊富で、既存住宅のタイプを選びません。
YKK APのドアリモは、防犯性と施工性のバランスが優秀です。
業界でも施工店からの信頼が厚く、仕上がりの美しさにも定評があります。
三協アルミのノバリスは、カバー工法ドアの先駆け的存在です。
国産メーカーとしていち早くリフォーム市場に参入し、その精度の高さで根強い人気を誇ります。
●防犯性+機能バランス重視 → YKK AP「ドアリモ」
●国産精度・デザイン性重視 → 三協アルミ「ノバリス」
費用で比較
玄関ドアの価格は、素材や断熱仕様、電子錠などのオプションによって大きく変わります。
リフォーム専用玄関ドアのリシェント、ドアリモ、ノバリスの現在の相場感を一覧でまとめました。
| 機能区分 | リシェント LIXIL |
ドアリモ YKK AP |
ノバリス 三協アルミ |
|---|---|---|---|
| 断熱仕様 | 280,000円~ | 430,000円~ | 443,400円~ |
| 高断熱仕様 | 522,000円~ | 630,000円~ | 700,000円~ |
| 防火仕様 | 492,000円~ | 800,000円~ | 防火仕様は無し |
スタート価格はLIXILの方がやや抑えめですが、親子ドアや両袖タイプなど枠の形状、デザイン、オプションにより総額は大きく変動します。
たとえば街の玄関ドアやさんの場合、工事費込みの販売価格は以下の通りになります。
LIXIL「リシェント M83型」断熱(K4仕様)
| 片開き | 親子ドア | 片袖 |
|---|---|---|
| 359,150円 | 445,500円 | 418,000円 |
※街の玄関ドアやさんの工事込費用
YKK AP「ドアリモ N05」断熱(D4仕様)
| 片開き | 親子ドア | 片袖 |
|---|---|---|
| 363,000円 | 495,550円 | 416,900円 |
※街の玄関ドアやさんの工事込費用
三協アルミ「ノバリス A16」断熱(K4仕様)
| 片開き | 親子ドア | 片袖 |
|---|---|---|
| 334,323円 | 428,249円 | 383,787円 |
※街の玄関ドアやさんの工事込費用
断熱グレードを上げる場合(D4→D2仕様など)には追加費用が発生します。
・リシェントでは片開きで約30,500円、親子タイプで約41,000円程度の差額
・ドアリモでは片開きで約21,000円、親子タイプで約35,000円程度の差額
・ノバリスでは片開きで約21,667円、親子タイプで約27,072円程度の差額
※街の玄関ドアやさんの工事込費用
スマートキー(電子錠)をオプションで追加する場合は以下の通りです。
・リシェントのFamiLockカードキーセットの場合+32,500円
・ドアリモのピタットKeyの場合+31,500円
・ノバリスのeエントリーDCタイプ(電池式)の場合+25,850円
※街の玄関ドアやさんの工事込費用
つまり、標準仕様で40万円前後、断熱性・防犯性・利便性を高めたフルオプション仕様では50万円以上になることもあります。
施工事例
【LIXIL】外壁リフォーム&リシェントM83型でおしゃれな玄関へ

外壁リフォームをきっかけに、古くなった玄関の印象を変えたいとご相談いただいたお客様。
既存の玄関は親子ドアで、鍵の施解錠がしづらくなっていたこともあり、リシェント玄関ドア3 M83型(親子タイプ・断熱仕様K4)へ交換しました。
→リシェント玄関ドア3 M83型(親子タイプ・断熱仕様K4)の商品詳細
POINT
・採風タイプで玄関を閉めたまま換気できる通風デザイン
・袖のガラス部分には防犯ガラスを採用、防犯面も安心
・リモコンキー(電気錠)を導入、毎日の施解錠がストレスフリーに
LANケーブルが玄関脇から出てしまっていた点も、スリーブを通して見た目を美しく整えています。
仕上がりは木目調のハンドダウンチェリーカラーで、外壁との調和も抜群。
「思い切って色を変えて正解だった」とお客様にも大変ご満足いただけました。
【YKK AP】明るく上品なドアリモD30で快適な玄関

くなった玄関のがたつきや鍵の不具合を解消したいとご相談いただいたお客様には、ドアリモ 断熱ドアD30 N09Nデザイン(D4仕様)をご提案
バニラウォールナット色のやさしい木目が印象的な玄関ドアです。
→ドアリモ 断熱ドアD30 N09Nデザイン(D4仕様)の商品詳細
POINT
・費用は約30万円(税込)とリーズナブル
・ポケットキー導入でかぎ穴のないスマートデザイン&防犯性にも有効
・片袖FIX部には遮熱Low-E複層ガラス採用で断熱性・遮熱性アップ
暑さや騒音といったお悩みも解消され、「玄関ドアを替えるだけで家全体が明るくなった」と喜びの声をいただきました。
玄関ドアの交換だけで、住まいの印象も快適さも大きく変わります。
YKK APのドアリモは、デザイン性と機能性を兼ね備えた人気のリフォームドアです。
【三協アルミ】ノバリスで難しい施工も対応!専門店の技が光る

毎日の開け閉めが大変でお困りだったお客さま。某有名ホームセンターに相談しましたが「柱の影響でドア枠が変形しているため当店では施工できない」と断られてしまったそうです。
ノバリス02 片開きのアルミ仕様の玄関ドアで、無事にリフォーム完了です!
→ノバリス02 片開きのアルミ仕様の商品詳細
POINT
・寸法や段差を丁寧に測定、オーダーサイズで製作
・玄関ドア取り付け後、開閉や鍵のかかり具合を何度も確認
・工事費用は302,280円とリーズナブル
三協アルミのノバリスは、LIXIL、YKK AP製品にも劣らない断熱性とデザイン性が魅力のドアです。
枠の歪みなどで「施工が難しい」と言われたケースでも、玄関ドアリフォームを専門としている街の玄関ドアやさんなら、柔軟に対応できます!
あなたに合う玄関ドアメーカーは?
LIXIL、YKK AP、三協アルミの主要3大メーカーを詳しく解説しましたが、最終的にどのメーカーを選ぶべきか、その答えは顧客の価値観とライフスタイルの中にあります。
それでも決められない…とお悩みの方に、ニーズや優先順位に応じたおすすめの玄関ドアをご紹介いたします。
| 重視したいポイント | おすすめメーカー | 理由 |
|---|---|---|
| バランス | LIXIL | デザイン・性能・施工性の総合力No.1 |
| 性能 | YKK AP | 防犯・断熱・スマート連携に強い |
| デザイン | 三協アルミ | 個性とスタイルを両立できる |
住宅設備の総合メーカーとしての安心感と、業界トップシェアを誇る豊富なラインナップを持つLIXIL。多様な選択肢の中から、納得を持って玄関ドアを選ぶことができます。
配線式の「電気錠」システムで利用可能な最先端の顔認証など、先進的な機能を持つYKK AP。玄関ドアだけでなく、窓を含め家全体の安心を一括管理できるのは大きな魅力です。
アールデザインやロングバーハンドルといった個性的な選択肢を持つ三協アルミ。
標準品でもここまでデザインにこだわれる、といったように個々の満足度を高めてくれる商品を取り揃えています。
LIXIL、YKK AP、三協アルミのいずれのメーカーも、日本の厳しい品質基準をクリアしており、どのメーカーを選んでも品質に大きな差はありません。
最終的な選択は、製品の基本性能の優劣ではなく、それぞれのメーカーが持つスマートキーやデザインの個性を比較し、ご自身のライフスタイルと住宅性能に最適な製品を選ぶことが、後悔のないドア選びの鍵となります。
私たち街の玄関ドアやさんは、これまでの豊富な施工実績での経験をもとに、お客様がどんなことでお悩みなのか、どんなライフスタイルを送りたいのか、費用や予算を伺ったうえで、お客様の希望を紐とき、最適な1枚の玄関ドアをご提案いたします。
よろしければ、わたしたち街の玄関ドアやさんに相談してみませんか?
街の玄関ドアやさんのリフォームでは、LIXIL、YKK AP、三協アルミの商品をお取り扱いしています。
玄関ドアからはじまる快適な生活。
その重要な役割を、ぜひわたしたち街の玄関ドアやさんにお任せください!
玄関ドア主要3大メーカ―まとめ
玄関ドアのリフォームを成功させるには、信頼できるメーカーと商品選びが大切です。
LIXIL・YKK AP・三協アルミの3社はいずれも品質・デザイン性・断熱性に優れた人気メーカー。
カバー工法なら1日で簡単に交換でき、費用も明確です。今の住まいに合った最適な玄関ドアを、ぜひ比較・検討してみてください。
おしゃれで機能的な玄関ドアで、毎日の暮らしを快適にするなら街の玄関ドアやさんにご相談を!






