サビによる腐食で見栄えが悪くなっていたスチール製ドアの玄関ドア交換
ドアの下部
が腐食により膨れ、破損も起きていたためうまく開閉が出来なくなりお困りでした。アパート用で交換できるものをお探しとのことでした。
ドア本体の下部分や外枠が錆ていて、うまく閉まらないのがお悩みのようでした。
耐用年数を超えてのご使用でドアの下部が錆によって膨れが生じ、表面の浮き・剥がれが見れます。また枠部分にも錆による浮きが見られドアがうまく閉まらなくなってしまったということで、今回交換のご依頼をいただきました。スチール製のドアはマメに塗装を行ってもどうしてもサビは浮いてきてしまうものです。サビをこのまま放っておくと、見栄えが悪くなり不衛生というばかりでなく、サビは進行していくばかりなので、その部分が脆くなり穴が開いては防犯面でも良くありません。また、全体的にドアの歪みも生じていました。これは経年劣化によるもので、ドア自体の変形で開閉時に枠に当たってしまっている為、どうしてもドア交換が必要になるケースです。毎日を快適に過ごすには手軽に開けられるドアがあってこそだと思います。ドアの開け閉めにいちいち難儀をしていたらストレスが溜まる一方ですよね。このような場合は是非、玄関のリフォームを行いましょう。
スチール製ドアはそもそも耐久性や防犯性の面で、軽くて人気のアルミ製ドアよりも優れています。また防火性も高いので集合住宅やホテルでも多く使われます。アルミ製ドアと同様加工がしやすく比較的に安価です。スチール製ドアは総じて性能と価格のバランスが取れた材質ですが、金属のため断熱性に劣り、ドアの開閉時にも重量を感じます。今回お客様は重たい玄関ドアに非常に不満を感じておりアルミ製へのドア交換を希望されていました。ドア交換によりだいぶ軽くなったドアが確実に実感いただけると思います。
こういった症状の場合表面のリペアを検討する場合もあるかと思いますが、すでに玄関ドアの耐用年数を超えてしまった場合(平均的には20年程)は玄関ドアより先に付属している丁番、ドアノブ、ドアクローザーなどの寿命が先に来て、不具合が出始めていることが多く、玄関ドアを丸ごとリフォームしてしまったほうが費用面で結果的にお得になる場合があります。今回この表面部分のリペアを行った場合でもすぐに他の部分に不具合が起こり、まさにいたちごっこのような状態で次々に補修を繰り返す必要が出てきます。こちらのお宅では丁番に錆が生じ、若干ドアの開閉に重さを感じます。
ドアの下側が錆で膨れています。ドアの開閉時にドア枠と擦れて錆部分を破損させながら傷ができています。
ドア本体やドア枠にもはっきりと錆ができ、方々に腐食が見られます。
お家のメンテナンスといえば外壁や屋根などを行う方は多いですが、意外なことに玄関ドア交換については疎かにされていることが多いのです。今回のお客様はドアがうまく閉まらない、開閉が重い、ドア表面の明らかな腐食などの理由で交換をご依頼いただきましたが、こういったわかりやすく目に見えるきっかけ意外にも様々な理由でドア交換のご依頼があります。その一部を紹介しますと、
・鍵の不具合(回しにくい、抜き差ししにくいなど)
・外壁塗装後でドアの古さが際立ってしまった
・玄関が暗く、湿気が多くジメジメする
・防犯性の向上
・家の中の温度差が気になる
・車椅子やベビーカーを通過させやすくしたい
など理由は様々です。もしこれらに当てはまる方がこの記事をご覧になっている方でいらっしゃいましたら、是非玄関ドア交換をご検討ください。街の玄関ドアやさんでは無料点検を実施していますのでお気軽にご相談下さい。
街の玄関ドアやさんでは現在の玄関ドア交換の施工はこの「カバー工法」にて行われています。「カバー工法」とは既存のドア枠を残して新しいドア枠を取り付ける施工方法で、既存の古い枠は新しい枠で覆ってしまうので、見た目も機能も新しくできます。既存のドア枠を撤去する施工方法よりも格段に費用が抑えられ、施工時間も短く済むため、現在最も選ばれている施工方法です。カバー工法が登場する前の施工方法ではドア枠を取り外す工事が行われ、これには壁の一部を壊して行うため、壁や床を傷つける恐れがありました。また施工時間も大幅にかかり、お客様にお立会いいただいている時間や施工中の暑さ・寒さ・害虫などが浸入する恐れがあるということでもお客様にストレスを与えていました。そういったストレスをだいぶ軽減するカバー工法は、まさに画期的な工法となり前までの工法はすっかり鳴りを潜めてしまいました。
長くお使いの玄関ドアには多少なりとも歪みが生じています。
ドア本体を外すため、ドアクローザーをまずは外していきます。また、経年劣化によりドア枠の水平垂直が悪くなっていますので大まかな採寸もここで行い、後ほど微調整を行います。今回の施工は前述したとおり「カバー工法」という既存のドア枠を残して、新しい枠を被せていく工事になりますので、この微調整を疎かにしてしまうとドアに隙間やガタができてしまいますので、この微調整は大切な工程になります。せっかくの新しいドア交換で隙間ができてしまったら雨水をはじめ、夏の暑さや冬の冷気まで通してしまうことになります。
ドア本体を外した後は、ドア周囲のゴムパッキンを外し、丁番・鍵受け・ネジなども全て外して綺麗にした後に、新しいドア枠を設置していきます。ゴムパッキンも玄関ドアにおいては重要なパーツであり、経年劣化によって伸縮性が失われてもろくなっていきます。ゴムパッキンの劣化は断熱、防音効果を著しく下げるだけでなく、ドアの衝撃の吸収に役割も担っていますので、衝撃を支えきれなくなったゴムパッキンの影響でドア枠やドア本体も傷めてしまいます。当然ですが、このゴムパッキンも交換していきます。
新しいドアを仮設置し、ドアの歪みを調整していきます。ドアの歪みは非常に重要で、防犯面・断熱性・防音性に多大な影響を与えます。
画像の方でドアの隙間に専用の部品を取付ているのがおわかりでしょうか。この部品によって対角を計測しながら、慎重にネジ止めをしていきます。カバー工法によってこの調整は時間の割合の大部分を占めます。それほど「歪み」というものは重要な施工ポイントなのです。
新しいドア枠と既存のドア枠の間をコーキングで埋めます
新しいドア枠と既存のドア枠の間には隙間が生じます。この部分は後ほど外額縁と呼ばれるカバーで覆い隠してしまう部分ですが、ここも隙間もコーキングで埋めていきます。隙間が埋まっていない場合、例えば雨が降った際には内側に雨水が入ってしまい、知らぬ間にパーツ類を傷め、気付いた時には腐食が進んで雨漏りになってしまった。なんてことになりかねません。この工程はカバー工法の肝ともなり、一定のリズムで一定量のコーキングを施して均一にコーキングをならしていきます。
先程のコーキングと既存のドア枠を覆うカバーをつけます
次の工程として外額縁と呼ばれる化粧カバーを既存のドア枠を覆う形で取り付けていきます。ここでも慎重にサイズを測り、必要ならば現場でカットして取り付けていきます。
ドア交換はパーツ自体は少ないものの、お客様のお宅に合ったサイズ通りのものを完璧に取付ていくことが重要になります。
外額縁と外壁が接する部分をコーキングで埋めていきます
最後の工程として外額縁と外壁がぶつかる、取り合いと呼ばれる場所にコーキングを埋めていきます。この部分も隙間が生じ雨漏りの浸入経路になってしまうからです。逆にここさえ塞いでしまえば密封状態になり、雨漏りや外気を通さない完璧な玄関ドア施工の完了になります。
全体的な微調整をして、完工となります。玄関ドアが見違えました。
今回交換していただいた玄関ドアは「採光タイプ」のモデルとなります。
採光を取り入れたドアにはカビの防止・電気代の節約・冬場のヒートショックの防止(※急激な温度変化により心筋梗塞や脳梗塞など、命に関わる重大な病気を引き起こす現象のこと)などメリットが沢山あります。ただ、ガラスがあることで防犯面が心配に感じる方もいますよね。最近の採光付きドアはピッキングやサムターン回しなどの防犯対策が充分にとられていますのでご安心ください。
YKK APの新品ドアで見栄えも開閉動作も断然軽くなりました!
交換したドアはYKK APのカームブラックの片開きのアルミドア、S02型というモデルの製品です。ドア本体に2本のスリット窓をあしらったベーシックなデザインのドアです。玄関ドアで採光もできて暗くジメジメとした玄関の印象はもうありません。既存のドアは採光タイプではなかったので、明るくなった玄関に感動していただけました。ハンドル部分は手動錠専用である丸型ストレートハンドルで非常に持ちやすく軽々と開け閉めができますので小さなお子様からお年寄りまで使う人に優しい造りになっています。鍵はダブル錠でがっちりと施錠できます。お客様の開閉テストでもドアの開閉が「軽くなった!」と喜んでいただきました。玄関ドアの製品の中には「断熱仕様」タイプのドアがございますが、今回は使われておりません。しかし玄関ドアを新しいものに交換するだけで日中の室内の温度が上がりすぎず快適に生活を送れるようになりました。玄関ドア交換でガッチリと密封状態を作り直すだけでも新築のような過ごしやすい室内の温度を保つことができるようになるのです。