寒くなる原因だった単板ガラスのアルミ製玄関ドアを断熱仕様のものに交換

冬は
玄関が
寒くお悩みでした。これまでは親子ドアでしたが、子ドアを使う機会がなかったため新しいドアは片袖ドアをご希望でした。
既存のドアは単板ガラスのアルミ製ドアですので見た目は綺麗に見えても昔のドアは熱伝導が激しくなります。夏は暑すぎ、冬は冷えすぎてしまいます。玄関の寒暖は家の開口部にあたりますから、お家の全ての部屋に影響を与えてしまいます。これらの理由だけでも玄関ドア交換の動機になるかとは思いますが、ドアを点検させていただくと所々に錆が浮き出てきています。ドア本体のサビは見栄えが悪くなるだけでなく、こういった熱伝導も大きくしてしまいます。
ドアクローザー部分にも錆がみられ、開ける・閉めるといった動作に力を入れる必要があり、とてもお困りのご様子でした。玄関ドアの設置から15年以上が経過していたら、ドアクローザー以外のパーツも同時に寿命を迎えている恐れがあります。
もしドアクローザーの不具合以外にも次のようなトラブルがあれば、おそらく他のパーツも寿命を迎えているのでしょう。
・ドアノブのガタつき
・玄関ドアがスムーズに閉まらない
・ドアを開閉すると異音がする
・鍵がスムーズに閉まらない(開かない)
・鍵が抜けにくい(挿さりにくい)
・玄関ドアから隙間風が入ってくる
こういった場合、ドアクローザーだけを新しいものに交換しても、またしばらくすると別の部分が不具合を起こすことがあります。部分補修を何度も繰り返す“いたちごっこ”の状態になると、作業料金や出張料金がかさみ、家計を圧迫してしまいます。
であれば、いっそ玄関ドアを丸ごと交換リフォームする方が、トータルコストを安く抑えられる可能性があります。
既存のドアタイプは子扉も開け閉めできる親子タイプのドアでしたが、子扉を使う機会が無いとのことですので、ドア交換は片袖タイプのものをご希望されていました。そもそも親子ドアとは、メインで使用するドアの隣に固定された子扉が付いている玄関ドアです。子扉のロックを解除すればこちらも開けることができるので、大きな荷物や車椅子の方などを通過させるときに便利です。
現在では玄関ドア交換のほぼ全ての施工がこのカバー工法にて行われています。既存のドア枠を生かしてその上から新しいカバーを被せる施工になるため、今お使いの玄関ドアよりは若干小さくなります。ここで重要なのは「ドアサイズ」になっていきます。少しでも大きいと取り付けが不可能になってしまい、小さいと気密性に問題がでてしまいます。ジャストサイズの大きさの玄関ドアをお客様にお選びいただく必要がございますので、ぜひ街の玄関ドアやさんにご相談ください。
お客様のお家に取り付けられていたドアを外していきます。丁番・鍵受け・ネジ・ドアクローザ―なども全て外しますが、
写真に見えるのがドアから外したパーツです。玄関ドアが多くのパーツから成り立っているのがお分かりいただけるかと思います。
一件単純そうな造りに見える玄関ドアも大変精密な建具であり、脈々と受け継がれてきた建具職人たちの技術の粋を集めた素晴らしいものです。是非、この機会に多くの方に知っていただき、毎日多く使う玄関ドアだからこそ大事にしていただきたいと思います。
工期中はこまめに掃除をしながら施工していきます。木くずやゴミで汚れていると風でとばされてお住まいの方やご近所にご迷惑をお掛けしてしまうことになるからです。そもそもカバー工法による施工は壁を壊す必要もなく、粉じんもたたないので従来の壁を壊す工法よりもだいぶゴミがでなくなりました。お客様もご近所に気兼ねなく行えるので安心ですね。
既存のドアを完全に外した状態です
既存の外枠をそのままに新しい内枠を取り付けていきます
新しい枠を設置する際は、サイズが重要になります。既製品の枠はたいていは大きく造られており、お客様のお家の玄関に合うようにカットし、サイズをフィットさせながら行っていきます。その後はビス打ち作業ですが、そのビスもカバーで覆うことによってビス打ち作業は完了になります。カバーは錆びの防止や防犯上の理由から付けることになります。
ドア本体を仮設置していく作業ですが、随所で採寸をします。年数の経った玄関ドアは玄関ドア、もしくは建物自体が歪んでいる場合が多く、この採寸作業は非常に重要な工程で工事の途中に度々行うことになります。採寸の間違った工事はドアの利点を最大限生かせなくなるどころか、ドア自体の持つ防犯性・防音性・断熱性などを著しく低下させてしまうからです。既存躯体に歪みが見られると多少お時間をいただく場合がございます。
玄関ドアを固定した後はコーキングの作業になります。今まで使っていたドア枠と新しいドア枠の間にはこの時点でどうしても隙間が空いてしまいます。これをこのまま放置してしまうと雨水や外気、害虫などを通してしまいますので、コーキング材で充填する必要があるのです。コーキングとはお家の目地などに埋め込んであるゴムのようのものです。
そもそもこのコーキング材とは建物のあらゆる場所で使われており、建物の建材同士の際にどうしても出来てしまう隙間を埋める働きをしてくれます。逆にこれをしないと雨漏りの症状に陥ってしまいますので、見た目は地味ですが非常に重要なものなのです。
先程のコーキングと既存のドア枠を覆う化粧額縁をつけます
元の枠をすっぽりと覆い隠す化粧額縁を取り付けます。この化粧材を廻す事により既設枠と新設枠の取り合いも隠し、先程のコーキング材も見えなくなります。インターホンに干渉することもなくバッチリ施工できました。
化粧額縁と外壁の隙間にコーキング材を埋め込んでリフォーム作業は完了になります。
そもそもこの「コーキング」とは「シーリング」とも呼ばれることもありますが、基本的にこれは同じ意味で、どういったものかご存じでしょうか。簡単に言うと「ゴム状のパッキン」の役割で建材と建材の間の緩衝材になったり隙間をうめる防水に役立ったりするのです。このコーキングは建物を資産価値を守る重要な役割を持っていると言えるのではないでしょうか。
最後の仕上げで使うコーキングはそのため、非常に重要なものですのでムラができないように最新の注意を払って行っていきます。
玄関ドアのリフォームが完了しました。外観とマッチして非常にいい雰囲気ですね。他の施工業者に依頼された方で、玄関ドアをリフォームしてみたら、なぜだかドアが浮いている印象になってしまったというケースも珍しくありません。カタログのみで玄関ドアを決めてしまった場合に多く、外壁やタイルなどと調和しない、違和感のある玄関ドアになってしまったというものです。こういったことを防ぐために街の玄関ドアやさんでは無料点検の際に「周囲と調和する玄関ドア」をオススメさせていただき、徹底的にお客様の玄関に合うようアドバイスをさせていただきます。もし玄関ドアをご検討されている場合は無料点検にお申し込みください。
今回交換したドアはYKK APの断熱仕様の片袖ドアです。ショコラウォールナットの木目調のデザインがお宅の外観に非常にマッチしていますね。
木目調のドアは同じアルミ製でも高級感が違います。新築の時のような綺麗な玄関ドアで気持ちよく過ごせることでしょう。
既存のドアは単板ガラスのアルミ製ドアでしたので、夏の暑さ、冬の寒さに非常に影響され暑すぎる玄関・寒すぎる玄関に非常に不満を持っていたようです。昔のアルミドアは熱伝導が激しいので、玄関が暑くなる、冷える要因となります。今回は特に断熱仕様のドアをお選びいただいているので、このようなお悩みとはおさらばです。最近のものはアルミとガラスでも断熱性に優れた商品が出ていますね。
オプションとしてポケットkeyをお選びいただき、施錠・解錠も楽々です。ポケットkey(リモコン)を持っているだけでワンタッチのボタン操作で施錠・解錠ができる優れもので少し離れたところからのリモコン操作も可能です。これなら大きな荷物を持っている時や片手が塞がっている時などに大活躍しそうです。
元々はダブル錠のドアでしたが、昔のドアということもあり防犯面が不安だということでしたので、新しいドアと同時にこのような鍵をお選びいただきました。