表面が劣化し、ドアノブ・ラッチに不具合の起きていた玄関ドアの交換

古くなり開閉しづらくなっていた玄関ドアをリフォームご希望でした。これまでの木製ドアに愛着を持たれていたため木目調のものをご案内いたしました。
年数が経って表面が劣化したドアにストレスを感じておられました。
大事にお使いになられたドアも経年によって、だんだんと劣化していってしまいます。こちらのお宅の玄関ドアは立派な外観で、お住まいの方も大変愛着を持っていたそうです。
高級なもので、確かに良いもので惜しいのですが、ここまで傷んでしまうと再塗装は大変難しくなってしまいますので、耐久性の高いアルミ製のドア交換をおすすめ致しました。木製のドアは日当たりや風雨のせいでどうしても塗装が傷んでしまいます。塗装がはがれると一気に傷みが進行してしまいます。塗装にはそもそも見た目の美化と同時に保護の役割があり、水分が浸入してしまうとカビや場合によってはシロアリに食われてしまうこともありますので、早めのリフォームが肝心です。
木製ドアは定期的にメンテナンスを行わなければなりませんが、和風、洋風を問わずどんな玄関でもうまく調和してくれる魅力的なドアです。金属製のものと比べると耐久性で劣りますが、見た目の優美さはやはり木製ドアの方が勝っていると言えます。しかし、今回お客様がお選びになったアルミドアも木目調のデザインで見た目も大変立派なものなので、金属ドアを選んでいた方でも木目調のデザインに愛着のある方はこういった製品を選ぶのも一つの手であるといえます。
ドアノブ部分とラッチ部分に白サビが見られます。この錆びによってドアの開け閉めに支障をきたしかなり力を入れなければ、つまみを押せない状態になっていました。この親指でつまみを押す、サムラッチハンドル錠は鍵と一体化していますが、こういったタイプのハンドルは経年によりだんだんと動作が悪くなってくるものが多い印象です。玄関ドアをご依頼いただいたお客様に多いのがこのタイプのハンドルが重くなってしまう事例です。内部にも錆びが及んでしまい、固くなってしまうのです。
モニター付きインターホンをお使いになられていますが、玄関ドアにはドアスコープも付いています。そもそもドアスコープは良いものを選ばないと外から外せてしまうため防犯上良くありません。こちらも劣化しており見にくくなっています。ドアスコープのみの交換・補修も部分的にできますが、全体的な劣化が見られる場合、補修のいたちごっこが考えられるため、ここはやはり玄関ドアをまるごと交換するタイミングであると思います。
玄関ドアが古びてしまうと様々な問題が起こりますが、玄関ドアをリフォームすることで解決することが多いです。ここではその解決例をご紹介いたします。
・木製のドアが色褪せたり、塗装が剥げてしまった
→アルミ製の玄関に変えることで再塗装の必要もなくなった
・玄関のイメージを一新したい
→各種メーカーの豊富な製品ラインナップから最適な玄関ドアをお選びいただけます
・防犯性を高めたい
→昔の鍵よりも内部構造が格段に向上していますので、様々な仕様・種類のものからお選びいただけます
・冬場の寒さ・夏の暑さを軽減させたい
→断熱タイプへのドア交換で一年中快適に過ごすことができます
など玄関ドアの弊害は様々ございます。もしリフォームを検討される方は、街の玄関ドアやさんにお気軽にご相談下さい。問題解決のお手伝いをさせていただきます。
カバー工法は既存の枠を生かして、新しい枠で覆っていく今流行りの工法です。工期は半日から1日で完了し、費用面でも安くなります。事前にお客様と街の玄関ドアやさんで話し合い、お宅の開口部に合ったドアを選びますが、例えば、お家の開口部とあまりにもかけはなれているサイズのドアをご希望されていた場合はどうなるでしょうか?その場合はドア自体を特注することになりますので、既製品よりも費用が高額になり、ドア作成のお時間がかかってしまいますので、工期が長くなってしまいます。そのためお急ぎの工事をご希望で費用も抑えたい場合は既製品の中からサイズの合うドアをお選びいただいた方がスムーズに工事を終えることができます。
まずは玄関ドアを外していく作業ですが、「玄関まわりに物が置いてあって、当日までに動かさないといけないの?」と不安に思う方もいらっしゃいますが、こういったものは必要に応じてこちらの方で移動させていただきますので、ご安心ください。ただ、他人に触らせたくないものや貴重なものを置いているご家庭は事前にお知らせいただくか、場所を一時的に変えていただいた方がよろしいかと思います。
まずはドアと枠を繋いでいるドアクローザーなどの部品を外し、玄関ドア本体を外していく作業になります。片袖部分も外して外枠だけの状態にします。既存の玄関ドアから取り外す作業はこちらで完了になり、ここからは新しい部品を順々に付けていく作業になります。カバー工法の利点は従来の工法のように壁を壊すことをしないのでごみや騒音に悩まされずに作業ができます。
玄関の開口部をその場で測り、必要な場合は持ってきた部品をカットしながら作業を進めていきます。持ってきた部品をそのままはめこむことはできないためこの作業には注意力とお時間を要します。そのため部品は予め想定の寸法より大きなものを持ち込みます。
サイズが合えばビス留めで固定していきますが、ここも慎重に行います。ビス留めの作業でお客様の大事なお家を傷つけないように最新の注意を払いながら行います。
新しいドアを吊り込むために採寸作業は必須となっています。カバー工法は枠が追加され、開口部の中で枠が占める割合が増える工法なので、玄関の開口部は既存の玄関よりも四方のサイズが最大で5cm程小さくなります。使い勝手はあまり変わりませんが、前の玄関ドアには無かった「段差」が生じる場合もありますので、どうしても気になる方は事前にご相談いただいた上で工事を行いますのでご安心ください。
ビス部分は固定した後は画像のようにカバーを付けます。こちらは防犯上の理由から、外されることの無いようにという意味と、ビスも金属ですから劣化を防ぐ意味もございます。こういった細かい部分まで徹底した工事を行っています。
既存の枠と新しく付けた内側の枠の隙間をコーキング材で埋めます
ドア本体を枠に密着させるネジ止めが完了した後はドア枠とドア枠の間をコーキングします。コーキングは防水を考える際は非常に重要で、建材同士の隙間を埋めて、クッションの役割をも果たします。コーキング材は耐用年数が約10年程であり、紫外線や経年劣化などでどうしても傷んでいってしまいます。前述した防水性やクッション性を失ってボロボロになった結果隙間を生んでしまいます。その予防としてこの部分のコーキング材は少し厚めに埋め込んでいきます。もしこちらの記事をご覧になっている方新築のお家に10年程お住まいのかたは一度業者による点検をお勧めいたします。
コーキング部分や古い枠を覆う「外額縁」を取り付けます。この外額縁は現場で採寸をし、臨機応変に対応しサイズをカットしていきます。現場に来る前にカットして持ってくればスピーディーじゃないの?と思うかもしれませんが、玄関ドアの開口部の状態は天気や湿度などで日々変化しています。取付直前での採寸結果がやはり信用できるサイズになりますので、こういった作業は現場で行うことになるのです。
仕上げのコーキング充填を行いますが、この「コーキング」がゴム状の緩衝材であり、防水にも役立ちます。これとよく間違えられるのがプライマーというものがあります。プライマーとはそもそもコーキングを密着させる目的でコーキング充填をする前に塗布される接着剤の役割を持つものなので、もしコーキングを使ったご自身による補修などをお考えの方はホームセンターなどで間違った製品を購入しないようにご注意下さい。
作業完了で、ようやく新しい玄関ドアのお目見えです。このような縦に凹凸のある部分は「リブモール」と呼ばれるデザインですが、こちらのメリットは「ほこりが溜まりにくい」というものがあります。この凹凸が横に走っているとどうしてもほこりが溜まってしまい、わざわざお掃除するのも大変な作業になってしまいます。
アルミ製玄関ドアへの交換で愛着のあった木目調のドアに変更致しました!
交換したドアはYKK APのマキアートパインの木目調のアルミドア、VRD N06K型というモデルの製品です。立体感のあるリブモールにスリット窓をあしらった端正なデザインのドアです。採光窓が明るい玄関を実現しつつ、ガラス部分は開閉可能でドアを閉めたままの玄関の換気が可能です。ハンドル部分は洋風カーブハンドルをお選びいただき、おしゃれな玄関を演出し、持ち手も大きくなっています。鍵はタッチキーとなっており、リモコンキーをバッグやポケットに入れておけば、ドアのボタンをワンタッチで解錠ができるので、片手がふさがっている時などで重宝できそうです。見た目も機能も一新した玄関ドアはお客様に触ってもらい開閉テストで動作の軽さに感動していただきました。「今までのドアと全然違う!」と喜んでいた姿に作業員も嬉しくなってしまいました。