大き目のスリット採光窓でプライバシーが心配だった玄関ドアの交換
玄関ドアの老朽化が気になりご相談頂きました。大きなスリットが付いた玄関ドアだったためプライバシーのご心配もあったとのことです。
玄関ドアのプライバシーを何とかしたいとのご相談を受けました。既存のドアは大き目のスリット窓が入ったアルミ製ドアです。スリット窓はすりガラスになってはいるものの、住宅の多い地域にお住まいですので、プライバシーをとても心配されていました。ただ、玄関内に光を取り込んで、玄関を明るくしてカビの発生なども防ぎたいとのことでしたので、小さめの採光窓を取り入れている製品をご検討いただきました。15年使っているドアなのでそろそろデザインの一新もしたいとのお考えだったそうです。
玄関ドアは戸締りをしているだけでは割と簡単に室内を覗かれてしまいます。特に今回のお客様の場合は住宅街の一戸建てにお住まいですので、常に家の周囲に人が行き来をしている状況です。そもそも一戸建ては1階に開口部がある場合が多く、空き巣などの浸入被害に遭いやすい傾向になります。特に周囲に何もない住宅街は特に、覗かれた上に窃盗などの犯罪が起こるケースも多々ありますのでご注意ください。玄関ドアにおいてはこういった侵入者にとって窃盗するうえで有益な情報を得るのに玄関ドアから得る情報は大きいものです。この玄関ドアの交換によって防犯性を高めるのは非常に有効な空き巣対策になると思います。
この記事をご覧になっている方は、ご自宅の玄関ドアをつぶさに見た経験はございますでしょうか。地域によって変わりますが15~20年程経過しているお家にお住まいの方は一度見てみることをおすすめします。どこかしら劣化が起こっているかもしれません。住まいを構築している部材は屋根であれ、外壁であれ必ず劣化していきます。それは玄関ドアもしかりです。玄関ドアの工事は外壁や屋根などの修繕のような大規模なものではなくなりました。街の玄関ドアやさんが採用している「カバー工法」によってそれは実現しました。この工法によって工期も費用も昔と違い大幅に抑えることが可能になりましたので、玄関ドアの劣化をご確認いただけた方はぜひご相談下さいね。
カバー工法のまず初めの工程としてドアを外していきます。また、この時に開口部の歪みやサイズなども採寸します。長年使用した玄関の開口部は歪みが出ていることが多いので、この作業は大切なものになります。普通に見える玄関でも建物の重みや、外界の風雨、経年劣化などで歪んでしまうものなんですね。
パーツも外していきます。これらのパーツも付けている間の見た目は普通ですが、外してみると若干の錆であったり、木製ドアなら木製素材の劣化、腐食などが見られる場合があります。パーツには耐用年数があり、大まかに10~15年程度のものが多いです。一見普通に見える玄関ドアでもこういったパーツ内部が劣化していることは多々ありますので、ご注意ください。
玄関ドア本体やパーツを全て取り外しました。お客様が普段ご覧になっているのは玄関ドアが入った状態が多いと思いますので、このようになった開口部はあまり見る機会はございませんね。
元々あった枠の内側に新しい枠を付けていきます。既存の枠は黒ですが、今回の新しい枠は木調のものです。「デザインが違うけど違和感はない?」という疑問があるかと思いますが、元々の黒い枠は工事完了後はすっぽりと隠れることになるので、完成後の違和感はありません。ここでドアの開閉テイスト、鍵の動作、かかり具合なども確認します。
既存枠と新規枠の間にスペーサーをかませて、隙間や歪みを調整しています。
古い枠と、新しい枠の間にできた隙間にコーキングを施します。このコーキングの目的の第一は止水目的で、雨漏り防止の役目を持ちますが、他の役割として、緩衝材の役目も併せ持ちます。これによって金属同士のぶつかりによる劣化を防ぐことができますね。もしこれが無ければ金属同士がぶつかった部分はサビや劣化のリスクが増すことになってしまいます。
下枠を固定している所です。穴を開けてビスを固定します。
先程の新規枠黒い既存枠を隠す、化粧カバーを付ける工程です。持参した化粧カバーは現場でカットしますので、採寸を行っています。
化粧カバーも綺麗につきました。完成間近です!
化粧カバーが付いて完成!とはならないんですね。最後に大切な作業があります。それはこのコーキング作業です。「さっきもコーキングしたからここは必要ないんじゃない?」と思われる方もいるかもしれませんが、コーキング処理はこちらの方が重要になります。1回目のコーキング作業は念のため行うものであり、こちらのコーキングが常に風雨にさらされる部分のコーキングになるので重要です。この作業によって玄関ドアは2重の防水処理がほどこされることになるんですね。
微調整をして完工です!朝から作業を始めて3時間程の時間でした。
ナチュラルテイストの木目調ドアがとっても素敵です!
無事に完工致しました!交換したドアはYKK APのヴェナート N13モデルの玄関ドアです。ナチュラルテイストの木目調のドアがとってもオシャレですね!ハンドルも鍛鉄の豊かな風合いを再現したロートアイアン調ハンドルで洋風なお住まいにぴったりです。鍵はカードキーをお選びいただき、開閉のストレスもなく、防犯性もバッチリです!窓は採光を取れる程度の大きさです。既存ドアは玄関ドアのスリット窓が大きく、防犯性も断熱性も不安視されましたが、今回のドアはその心配はいりません。お客様も玄関だけでなくお家全体が生まれ変わったようです!と喜んでいただけました。