破損してドアの機能を果たさなくなってしまった引き戸の玄関ドアを交換
アパートの
玄関ドアが壊れて至急での交換をご希望でした。
玄関ドアが壊れてしまったので至急ドア交換を依頼したいということで、現場にお伺いしました。破損した玄関ドアはすでに取り外されており、玄関の開口部には何もない状態になっていました。これでは防犯上とても危険なのは火を見るよりも明らかですので、至急交換工事をさせていただく必要がありました。既存のドアは破損してしまったけど、古いしだいぶ使ったから玄関ドアを交換したいということでしたので、ドアリフォームのご依頼を承りました。
玄関は外出する用がある限り毎日必ず通る場所であり、お家と外をつなぐひとつの部屋として重要な役割があります。しかし玄関は使用頻度もたかいこともあり、劣化しやすい場所でもあります。今回、既存のドアの破損によりライフスタイルに変がありましたが、その変化に伴って玄関ドアを住みやすくモデルチェンジすると生活の質も向上します。ぜひ新しいドアに交換して快適な暮らしを見つめ直しましょう。
既存の玄関ドアは壊れてしまいましたが、ドア枠は残っていますので「カバー工法」が行えます。今回はこちらで施工していきます。カバー工法は簡単に言うと「既存のドアの枠組みを残して、その内側に新しい枠を取り付けてドアを吊り込む」施工方法です。既存のドア枠を残せるので、玄関ドアが壊れた場合でも施工可能です。玄関ドアのリフォームなんて大規模な工事なのでは?と迷っている方でも工期も費用も抑えた、誰もが安心して受けていただける工事ですので、街の玄関ドアやさんに是非ご相談下さいね。
引き戸にはいくつか注意するポイントがあります。以下の点に注意が必要です。
・断熱性能の低さ
・防犯性能の弱さ
まず「断熱性能」についてですが、引き戸は開き戸に比べて開口部が占める面積が広い関係で外部の空気を余計に屋内に通してしまいます。また、サッシの隙間から風が入ってしまいます。風が強い日などは特にです。それらの面から引き戸は特に古い引き戸をお使いの場合は断熱性能が低くなってしまいます。また「防犯性能」については、引き戸の「鍵」部分に着目すると開き戸に比べて引き戸の鍵は差し込み部分が浅くなってしまうので、シンプルな構造にせざるを得ず、ピッキングがたやすくなってしまいます。また隙間も開き戸より生じてしまいますので、バールなどによるこじ開けにも弱くなってしまいます。ただ、最近の製品は技術の向上によりこれらの弱点を克服しているものも多くあります。
今回のお客様の場合は引戸から開き戸への交換でこういった問題を克服することができました。
引き戸のデメリットを挙げてきましたが、当然メリットもございます。簡単にまとめると以下の点が挙げられます。
・奥行きを気にしなくて良いので玄関スペースの有効活用ができる
・開口部が広いので玄関幅を広く使うことができる
・玄関ドアの開け閉めをスムーズにできる
・採光が取りやすい
などです。例を挙げるとしたら大きいものを通したい時や最も明るい玄関を実現したい時は引き戸はうってつけですね。
まずは開口部を枠だけの状態にする工程ですが、今回はお客様の方でドアを外していただいていますので、残りの部分を取り外していきます。出来上がりはランマなしの状態になるので、ランマ部分のガラスと無目・方立(ランマ部分の桟)も撤去します。無目・方立は必要であればカットします。
内額縁を元々あった既存枠の内側に付けます。新しい玄関ドアは「片袖タイプ」ですので片袖部分の枠も付けていきます。この枠の内側に新しい玄関ドアを付けていきますが、カバー工法の特性として、元の玄関ドアよりも開口部が狭くなります。今回のお客様は引き戸のメリットである「開口部が広い」ということに必要性を感じなかったのそうですので、開き戸になっても問題ありません。もし、開口部が狭くなることでギリギリで玄関を通していたものがある方は、カバー工法の際はご注意ください。
新しい玄関ドアを吊り込んでみます。ここではうまくはまるかのチェックをまず行い、ドアの開閉テストでひっかかりなどは感じられないか、また鍵のかかった状態などをチェックします。きちんとした位置にドアを吊り込んで、調整をしてからドアをビスなどできっちりと固定し、ビス跡はホールキャップで塞ぎます。
下枠は穴を開けてビス穴を作り、下枠をビスで固定し、その上からゴム材で隠します。
この段階で防水のためのコーキングを施します。既存枠と新規枠の間は少々隙間が空いていますので、漏水防止のためのコーキングを塗布していきます。写真の青いテープはコーキングがはみ出すのを防ぐ、マスキングテープです。コーキング塗布はカバー工法の中でも最も重要な工程です。この工程が疎かになると、数十年にわたっての雨漏り防止ができなくなってしまいます。街の玄関ドアやさんでは芸兼豊富な確かな技術力をもった職人が多数おりますので、ご安心ください。
外額縁と外壁の取り合い部分もコーキングを施します。これによって2重の止水処理ができました。
6時間程の施工時間で、無事に完工致しました!引き戸から開き戸に変わり、玄関が素敵に一変しましたね!
今回も無事に施工が終わりました!壊れてしまった玄関の引き戸が立派な片袖ドアに生まれ変わりました。。YKK APのプロントS03という製品です。前回が引き戸だったせいか防犯面を特に気にされていたので、今回はツーロックのしっかりとした鍵のついた製品をオススメしました。大き目のスリット窓で玄関がだいぶ明るくなりました。すりガラスになっているのでプライバシーも守られます。引き戸は多くのメリットもありますが、ガラスが大きく取られていた分、昔の製品なので断熱性も高くありませんでした。なので玄関を通る時は冬は特に寒い思いをされていたそうです。開き戸は引き戸よりも断熱性に優れているのでそんな不安はもうありません。快適に一年中過ごしていただけると思います。