耐久性の低いデメリットを持つ木製ドアはリフォームで改善しましょう
古くなり塗装も剥がれた木製ドアを新しくしたいとのご相談でした。ラッチが故障したため、閉めるときにも手間でお困りだったそうです。
今使っている玄関ドアを交換したいということでご連絡をいただきました。お客様の玄関ドアはだいぶ年数の経過した木製ドアでした。設置後25年は経過しているとのことで、だいぶ年季の入ったものです。そのせいか表面は剥がれ、塗装も落ちてマダラになっています。破損している部分も見受けられます。今回、玄関ドアを新しくして、玄関が日中でも暗いというお悩みもありましたので、交換工事をご依頼いただいた次第です。
玄関ドアのドアとドア枠を動かないように固定するためのパーツとして「ラッチ」と呼ばれるものがあります。このパーツは衝撃の多い部分のため非常に壊れやすく問題の起こることが多い部分でもあります。お客様の場合は日々の度重なる衝撃のせいかラッチが破損し、お客様ご自身で取り外してしまったそうです。そのためドアの固定をすることが出来ずに、ドアを閉めた時に、ドアを抑えながら施錠を行う必要があり、大変おっくうだったということです。ラッチの不具合はたいていはネジの調整を行うことで改善する場合が多いですが、破損した場合はラッチ自体を交換しないと問題は解決しません。
カバー工法の最大のメリットは何といってもその工期の短さにあります。平均で4時間~半日程で施工が行えます。それ以前の玄関ドアリフォームは工事に数日を要し、お立会いされるお客さまにも負担をかけてしまうものでした。また、大規模な工事を行う必要が無いので、依頼する業者の数が少なくなり、工事に関わる人も少なくなったことで、先程の工期の短縮の面と併せて費用も抑えることができます。壁や床などの破壊も行いませんので、騒音や壁材の破片などのゴミも出ずにご近所のご迷惑も少なくて済むのも大きなメリットですね。
玄関ドア本体を撤去してショートパーツなども外し、四方枠のみを残した状態にします。カバー工法はその内側に新設アルミ額縁でカバーする工法です。水平器・下げ振りなどを使用して、水平・垂直を正確に測りながら新設アルミ額縁の建付けの調整を行います。玄関ドアがしっかりと水平・垂直にならなければ玄関ドアは吊り込むことができません。
最近ではお家で行うDIYをご自分のご家庭で行っている方も多いのではないでしょうか。2020年8月現在は特にコロナ禍の影響で、家にいる時間も多くホームセンターなどで日曜大工器具を購入して棚や雑貨を作成したり壁を張り替えたりされる方も多いそうです。今回使用した「水平器」「下げ振り」などもDIYで良く使われる道具です。今後ご使用される予定のある方に向けて少し解説させていただきますと、「水平器」とはレベルや水準器とも呼ばれ、水平・垂直などを測定するツールです。一般的な水平器は「気泡菅水平器」と呼ばれるもので、器具の中の気泡の位置で水平を調べることができる道具です。「下げ振り」とは、こちらはあまりDIYでは使うことは少ないかもしれませんが、こちらは垂直を測ることができる道具です。水平器の登場で使われる機会はあまりありませんが、「下げ振り錘」とも呼ばれるこの器具は水平器よりも正確に垂直を測ることができます。これらの道具を使用したDIY工作のご参考になれば幸いです。
スペーサーで建付けを調整後、ビス止めをしていきます。ビス止めした部分は樹脂製のホールキャップを被せてビスを隠します。この時に、全ての現場でもそのような流れになりますが、ドア本体を仮設置して隙間がでないかの確認も行います。もし隙間ができてしまったら、雨水などの漏水の危険があるばかりでなく、断熱性にも影響を与えてしまいますので、慎重に行います。この時点では既存の枠が見えてしまって、見栄えも微妙ですが、この上から後ほど化粧カバーを取り付けるので、古い部分は隠れ、見た目は新品になりますのでご安心ください。
化粧カバー(外額縁)を取り付けます。しかし持参した化粧カバーをそのままのサイズで取り付け出来ないことも多く、ほとんどの現場でカット加工の必要がある為、この工程でお時間をいただくことが多いです。化粧カバーを取り付けた後は化粧カバーと外壁の取り合い部分(両パーツが接する部分)にもシーリングを塗布して隙間を埋めます。これで既存の古い枠は隠れ見た目も完璧になりましたね。
最後に微調整を全体的に行い、新しいドアが綺麗に収まりました!
新しい玄関ドアの完成です!YKK APのプロントS02型のブラウンの片開き玄関ドアです。スリット窓によって採光もバッチリとれるので、日中玄関を出るときにわざわざ付けていた電気も付けなくて済みまね。こういった細かいことが節約につながっていくのですね!壊れていたラッチも交換し、ドアがちゃんと固定できるようになりました。「ちゃんと固定できるドア」のありがたさは普段何気なく使っている玄関ドアではわかりませんが、不具合があった時に気付くものですね。鍵は二か所ついており、前回一か所だった防犯的にも不安だったそうでしたが、これでご安心できますね。ハンドルも大変持ちやすいです。お客様にも明るくなった玄関を大いに気に入っていただけました。