開閉が重くなってしまった玄関ドアをリフォームで解消致しました
今回お伺いしたお客様の玄関ドアです。黒いアルミドアで、あまり劣化してないように見えますが、ドアを開けたり閉めたりする際に徐々に玄関ドアが重くなってきていたのを感じていたそうです。住み始めの昔は軽快に開け閉め作業ができていたものが、だんだんと重くなっていくと不便ですし、大変不安になりますね。このまま何もせずにいると更に開閉が重くなって、最悪はパーツの破損が起こって玄関ドアがうまく開けられない、閉められないなどの問題も発生する恐れもあります。見た目も一新したいということですので、今回、玄関ドアリフォームをご依頼いただきました。
皆さまのお家の玄関ドアにも画像のようなパーツが付いていることと思います。(付いていない方もいらっしゃいますが)こちらが「ドアクローザー」と呼ばれるパーツでドアの動きを制御する装置です。設置目的は「ドアが勢いよく閉まるのを防ぐ」、「開けたドアをゆっくり自動的に閉める」というものです。ドアが重くなる原因はこのドアクローザーにあることが多いです。主な原因は以下の通りです。
・ネジの調整がきつい
・ドアクローザーとドアが適合していない
・バックチェック機能によるもの
・経年劣化
重くなったドアはこのドアクローザーの調整で改善するものも多いですが、それでも解決しない場合は業者に相談をしましょう。
現在一番行われているであろう「カバー工法」にて施工を行っていきます。カバー工法登場前の玄関ドア交換工事は、様々な業者を呼ぶ必要がある大変大規模な工事でした。ドア周りの壁を壊し、ドアを取り外してから、新たなドアへ交換して、その後に壁や床面などを整備する。当然ゴミも出て日数も要します。その点、カバー工法は費用も抑えられ、工期も長くて1日なのでお客様にとっても、我々にとっても玄関ドア交換も大変身近になった印象があります。
当日は現場に到着後、お客様にご挨拶を致します。作業を担当する者の自己紹介をし、新しい玄関ドアの商品の色、製品のご確認などを行い、当日の作業工程の流れをご説明いたします。この時点でだいたいの施工時間の目安がわかっていただけます。カバー工法は施工時間の短い便利な工法ですので、お客様の貴重な時間を大幅に削ることは致しません。早ければ数時間、長くかかって半日で完工致します。その後、玄関サイズの確認を作業担当者が行い、運搬してきた玄関部材にサイズの間違いがないか、玄関ドア交換工事施工前に再チェックを致します。
ドアを撤去します。ランマや子扉などがある玄関ドアでしたら、ここで無目や方立をカットし、撤去しますが今回はございませんでした。ドアを外したら既存のドア枠の内部に新しいドア枠を設置し、調整のあとビスで固定します。「ビスが丸見えで何だかかっこわるい」と思われるかもしれませんが、このビスは樹脂製のキャップで塞ぎますのでご安心ください。
内部化粧カバーを設置していきます。うまく固定させることで既存枠と自然に調和させます。内部化粧カバーは既存ドア枠のドアチェーンやドアクローザーの跡も隠してくれます。今回は既存のドアは黒いものをご使用されていて、新しい玄関ドアも黒色なので違和感は有りませんが、既存ドア枠と新しいドアの色が全然違う場合もあります。こういった場合もご安心ください。既存のドア枠は後ほど登場する「外部化粧カバー」によって隠されてしまいますので、仕上がりに違和感はございません。内部化粧カバー設置後は既存枠との間に出来た隙間をシーリングにて塞ぎます。
玄関の清掃を行い、玄関周りを綺麗にしてから、ここで新しい玄関ドアを仮に吊りこんで行きます。新しいドア枠にうまくはめるための調整をし、ガタつきなど開閉に問題が無いかの確認を行います。開閉がスムーズに出来たところで次の工程です。
雨が降った時、玄関から室内に水が入ってこないように、既存枠と新規枠の間にシーリングを施します。このシーリング作業は後ほどまた、外部化粧カバーを設置した後にも行いますので、玄関ドアは二重の防水で守られることになります。
玄関ドアの開閉のスピード、指挟みなどの危険から守るドアクローザーを設置します
ドアクローザーを設置します。ドアクローザーは「バックチェック機構」という機能が付いていて、この機能によりドアが勢いよく閉まる・開くことを防ぐことができます。風が強い日などは特に、この機能が無いと急に玄関ドアが開いて照明などの器具を傷つけたり、指などの挟み込み自己を防いでくれますので、玄関ドアにとってとても大切なパーツです。
ドアラッチの調整も行い、ラッチの具合もチェックします。鍵のかかり具合もチェックしてから玄関ドアの吊り込みは完成です。
外部化粧カバーを設置します。このカバーは既存枠と先程のシーリングを隠します。設置が完了すると、見た目も豪華になり、素敵な玄関ドアの全貌が現れましたね。外部化粧カバーとお家の外壁の間に出来た隙間もシーリングで塞ぎます。
細かな調整をして、無事に玄関ドア交換工事完工です。新しいドアのロック方法や、メンテナンスの仕方などもご説明させていただきます。その後、お引渡しとなります。
作業も終わり、完工致しました。シックな装いの大変重厚感のある玄関ドアですね!カームブラックは玄関だけでなく、お家全体を落ち着いた雰囲気に見せてくれます。YKK APのヴェナートC08という製品です。玄関ドアの表面はとても肌触りの良いものです。新しいドアは当然建付けもよく開閉もとてもスムーズです。玄関ドアの交換は人生においてあまり多く経験する事ではありませんが、素晴らしい選択をしていただいたと思います。今回のドアも前回同様、末永く大切にしてくださいね。本日はありがとうございました!