室内のリフォームのついでに玄関ドア交換をご依頼いただきました
■室内リフォーム後に玄関ドア交換の必要性を感じておられました
今回、玄関ドア交換リフォームのご相談をしていただいた施主様は、室内リフォームを事前に行ったうえで、玄関ドア交換の必要性を感じたそうです。確かに玄関はお家の「顔」としての役割を担っていますので、こちらも新しくすればもっと新鮮な気持ちで生活をおくることができそうですね。
玄関に一般的にクーラーや暖房などの器具は置くことが無く、暑い・寒いのは当たり前と感じている方もいらっしゃるかと思いますが、実はこの常識は玄関ドアを断熱仕様に変えるだけでだいぶ変化します。断熱仕様の無い玄関ドアや古びて劣化した玄関ドアの断熱性は低い傾向があり、外気の影響を受けやすく、室内の温度を夏には暑く、冬には寒くさせてしまいます。断熱仕様を搭載したドアならば各メーカーのグレードが高くなればなるほど玄関の室温を一定に保つことができるようになります。今回の施主様がお使いだった玄関ドアは築30年ということもありだいぶ古び、断熱仕様の無いアルミと明かり取りの窓のせいで、冬場は特に玄関の寒さを感じておられたそうです。
玄関ドア交換リフォームで行われている施工方法はほとんどの場合「カバー工法」です。元々付いていたドア枠を残し、その上から新しい枠を被せるこの工法は、施工時間を従来の物より短くし、壁を壊すことが無いので従来の工事より大幅なコストカットが可能になります。見た目も機能も従来の壁を壊して行う施工方法に比べて遜色が無いので、今現在最も選ばれている施工方法です。今回の工事もこちらの工法で行われました。
まずは親子ドアの子扉を外します。子扉は親子ドアにおいて大きな荷物を通したい時にロックを外して使用できますが、久々に開放する場合は、玄関の開口部が意外に大きいことがわかりますね。はめ込まれたドア類も当然大きなもので、重量もそれなりにあります。この大きなドアとドア枠を繋いでいるのは蝶番やドアクローザーになりますが、使い続けていくうちにこれらのパーツには当然負荷がかかってダメージが蓄積されています。玄関ドアパーツの不具合の一因はこういったことが原因で起こることも多いのです。
玄関ドア本体を取り外します。玄関ドアの重量はおおよそ50kg前後です。人間一人分くらいの重量なので、このくらいでしたら一人での運搬が可能です。
ガラス用吸盤でランマ部分にはめ込まれているガラスを外します。このような工具を使えばより安全にガラスを外すことができますね。こういった工具はなかなか一般の方は持ち合わせていないと思います。玄関ドアの交換に限らず、お家のリフォームなどを行う際はこういった専用の工具を持った専門業者にお願いした方が怪我などのリスクを考えなくてすみますので安心できますね。
欄間に使用していた「無目」と呼ばれる枠をカットしている様子です。カバー工法では一旦既存の枠だけ残すことになりますので、こういった不要な部分は切断して無くしていきます。
既存の枠だけの状態になりました。
既存枠の上から新しい枠を取り付けていきます。施主様もどのような仕上がりになるのか楽しみにされながら作業を見守っておられました。
今回の仕上がりは欄間を無くした親子ドアになります。まずは玄関ドア本体を吊り込んで、子扉を設置していきます。歪みや変形している部分を入念にチェックしてビスで固定していきます。既存枠と新規枠の間に隙間ができているのでこちらはコーキングで埋めていきます。仕上がりが楽しみですね。
ドアクローザーも設置します。このドアクローザーはパラレル型と呼ばれるタイプで最近の住宅における玄関ドアではほとんどこのタイプを使用しています。室内にアーム部分が来るように設置するため汚れにくいというメリットがあります。パラレル型に対してスタンダード型というタイプのドアクローザーも存在します。スタンダード型はドアの開く側に設置するので住宅においては外気の影響で汚れやすくなってしまうので、最近ではあまり使用されていません。
外額縁の設置です。このパーツによって既存枠とコーキング部分を隠して、見栄えを良くしていきます。さらにこのパーツとお家の外壁の間もコーキングで埋めることによって最初のコーキングと二重のコーキングが施されることになります。コーキングは地味なようでも外の外気、雨水の侵入や害虫の侵入に抜群の効果がありますのでこの作業は非常に大事です。
最終的に軽く微調整をしている様子です。
無事に完工致しました!
■玄関ドアの交換で立派なお家の「顔」が出来上がりました!
今回、室内のリフォームに伴い、玄関ドアの交換もご依頼いただきましたが、古い印象の玄関がすっかりモダンな雰囲気になり、ポートマホガニーの木目調デザインを選択していただくことで玄関の高級感がぐっと増しました!細かく仕切られたガラスは室外側はもちろん、室内側からの見た目も良く、天気の良い日はこの部分からの光が明るく玄関を照らしてくれることでしょう。
新しいドアはLIXILの「リシェントM28型」のドアで断熱仕様の玄関ドアです。鍵は2ロックでセキュリティーサムターンも標準装備していますので、防犯性も大変優れています。割れにくい「複層ガラス」は高い防犯効果だけでなく、寒くなりがち、暑くなりがちな玄関ドアを快適に過ごすために一役買ってくれます。この「複層ガラス」は2枚のガラスを重ねることによって断熱性を高めてくれます。既存のドアノブであるサムラッチハンドルはプッシュプル型のハンドルに変更されていますが、既存のドアノブの開閉時の「固さ」に慣れていたせいか、新しいドアノブの開閉の軽さに驚いていただきました。この度は玄関ドア交換のご依頼、誠にありがとうございました!