玄関ドアは塗装できる?ダイノックシートによる補修方法とDIYの注意点を解説!
玄関ドアは、時間が経つと傷んでくるものです。
「玄関ドアをDIYで塗装して、安価で手軽にリフレッシュしたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、DIYでの玄関ドアの塗装手順や、ダイノックシートによる補修、玄関ドアのメンテナンスに関わる注意点など詳しく解説します。
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玄関ドアはDIY塗装できる?
玄関ドアの色あせや変色は、紫外線や雨風によって塗膜が剥がれてしまい、玄関ドアを保護する機能が衰えているサインです。
玄関ドアの塗装は、単なる見た目の美しさだけでなく、耐久性や安全性、そして資産価値の維持にも貢献しています。
「見た目が悪くなってきた」と気になり始めた時が玄関ドアの塗装のタイミングかもしれません。
結論として、DIYによる玄関ドアの塗装は可能です。
ただし、DIYで塗装するのは木製の玄関ドアのみに留めてください。
アルミや金属製の玄関ドアの塗装は非常に難しく、基本的にプロの塗装業者へ依頼するのが安心です。
木製玄関ドアの塗装ポイント
木製玄関ドアをDIYで塗装する場合、選択した塗料の種類によって仕上がりや効果が変わってきます。
木製ドアに使用する塗料には、大きく「浸透型塗料」と「造膜型塗料」の2種類があります。
浸透型塗料
浸透型塗料とは、内部に浸透し、内側から木製ドアを保護するタイプの塗料。
木材の繊維に染み込んでいく性質を持つ塗料なので、木目の美しさを残しつつ自然な風合いを活かした仕上がりが期待できます。
注意点は、造膜型塗料よりも耐久性に劣る傾向にあることです。
造膜型塗料
造膜型塗料は、表面に塗膜を形成して木製ドアを保護するタイプの塗料。
表面に強い塗膜をつくって外部のダメージから守る塗料なので、高い耐久性や耐水性が期待できます。
ただし、塗膜が厚く仕上がり、木目や自然な風合いは失われてしまうことには注意が必要です。
玄関ドアDIY塗装の手順
木製ドアは、DIYでも塗装が可能ですが、初心者の方にとって家の顔となる玄関ドアの塗装を行うには、少しハードルが高いかもしれません。
木製ドアへの塗装手順について、簡単にご紹介いたします。
必要な材料・道具
- ☑塗料(下塗り塗料、上塗り塗料)
- ☑塗装用ハケ、ローラー
- ☑サンドペーパー
- ☑養生材(マスキングテープ、養生シート、新聞紙など)
- ①養生
マスキングテープや養生シート、新聞紙などを使って、床や外壁、その他塗料が付着してはいけない部分に養生を行う。
- ②ドアの清掃
ドアの表面をきれいに清掃。
ドア表面の汚れやほこりをしっかり取り除き、塗料がよく付着する下地をつくる。
- ③下地処理
サンドペーパーを使ってドア表面の古い塗膜を研磨。
古い塗膜が残ったまま塗装を行うと、下地面との密着性が悪くなり、早々に浮きや剥がれが生じてしまいます。
- ④下塗り
ドアにハケやローラーを使って木部専用の下塗り塗料を塗布。
下塗りは、下地と上塗りの密着性を高める重要な工程です。
- ⑤上塗り
下塗りが乾いたら、上塗り塗料を塗布します。
「浸透型塗料」と「造膜型塗料」のいずれかを選択し、塗り残しがないよう均一に、そして必要に応じて複数回塗り重ねることがポイント。
- ⑥完成
塗料が完全に乾いたことを確認し、養生を取り除いたら完成。
ダイノックシートで玄関ドアの外観をDIY
・玄関ドアのほか、合板や石膏ボード、モルタルなど、さまざまな素材に貼り付けて仕上げることが可能
・耐久性、防水性、防汚性に優れ簡単なお手入れで美しい状態を長く保てます
・木目調や金属調、石目調など、デザインが豊富で家の雰囲気に合わせて自由に選べる
ダイノックシート補修の注意点
ダイノックシートは、性能も高く、デザインも豊富に揃っているので玄関ドアを以前のような外観に甦らせたいときには、おすすめのリフォーム方法といえます。
しかし、ダイノックシートを使って美しく仕上げるには、やはり技術が必要で、まったくの初心者がDIYで行うと失敗する可能性が高いです。
ダイノックシートを用いてより美しい仕上がりを実現したいなら、専門業者に依頼するのが安心です。
【施工事例】ダイノックシートで玄関ドアの外観を綺麗に!
新築から25年、木製の玄関ドアは雨や紫外線を浴びて色褪せ、美観が損なわれてきたことから、安価で玄関ドアの見栄えを変えたいとのご要望をいただきました。
ダイノックシートを貼るのは職人でも難しく、特に角やパーツ付近、凸凹した表面に貼るには高い施工技術を要するため、非常に手間のかかる作業です。
職人の技術によって退色した木製玄関ドアは、深みのあるブラウン色に美しく仕上がりました。
DIY塗装の注意点
玄関ドアのDIYによる塗装は、専門業者に依頼するよりコストダウンが図れるうえ、自分好みの外観にカスタマイズできることが大きな魅力です。
とはいえ、塗装に失敗すると美観を損ねたり、あるいは性能を低下させたりと、一定のリスクを伴うことには注意が必要です。
玄関ドアをDIYで塗装するときの注意点をご紹介いたします。
塗装の知識・技術不足によって美観を損ねる
DIYで玄関ドアを塗装する場合、塗装の基本的な知識や技術が不足していると、仕上がりが悪くなることがあります。
例えば、色むらや塗り残しが発生しやすいという点です。
適正な塗料の量が守られず、下地処理を十分に行わないまま塗装すると、塗膜が均一に仕上がらないのです。
また、塗装を重ねる際、必要とされる乾燥時間が守られなかった場合も、完成後の不具合につながります。
DIYで塗装を行うときには、あらかじめ施工マニュアルなどを手に入れ、正しい塗装方法で行うことが重要です。
玄関ドアに不具合が出て開閉しづらくなる
DIYで玄関ドアを塗装した後、開閉時に支障をきたすことがあります。
例えば、厚塗りによって干渉が生じたり、あるいは丁番の隙間に塗料が入り込んで硬化してしまったりするようなケースです。
そのため、塗装しない場所にあらかじめ養生を施すなど、しっかりと事前準備をしておくといったことも、玄関ドアの塗装では重要なポイントとなります。
保証が受けられない
DIYで玄関ドアを塗装すると、メーカーや施工業者の保証が受けられなくなることがあります。
玄関ドアメーカーの多くは、製品に対して一定の保証期間を設けています。
ところが、塗装を施すことにより、その保証が無効になってしまう可能性があるのです。
DIYで塗装を行う前に、まずは住宅メーカーに問い合わせるなど、あらかじめ確認しておくことが必要です。
玄関ドア自体が寿命
DIYで玄関ドアを塗装しても、ドアそのものが寿命を迎えている場合は、塗装による十分な効果は得られない可能性があります。
例えば、構造的なダメージを負って耐久性が著しく低下しているケースなどは、塗装をしたところで寿命を延ばすことは難しいと考えられます。
そのような場合は、塗装ではなく交換リフォームにより、外観をリフレッシュするとともに機能性の向上を図るといった方法が効果的です。
カバー工事のメリット
劣化した玄関ドアを一新したいと考えている場合、塗装するという方法もありますが、失敗のリスクなく、確実に機能的なリフォームが行えるカバー工事も非常におすすめです。
玄関ドアのカバー工事とは、既存の玄関ドアを撤去することなく、その上に新しいドア枠およびドアを取り付けるリフォーム方法のことをいいます。
玄関ドアカバー工事の魅力といえば、まず、工期が短いという点です。
既存のドア枠を取り外すことなく、また従来のように壁を壊す必要もないので、工事は最短1日で完了します。
そのため、コストを抑え、ゴミや騒音も減らせます。
また、最新の玄関ドアを採用することで、防犯性や断熱性など性能面の向上を図り、生活の質を高めることも可能です。
その他にも、豊富なデザインのなかから好みのものを選べる自由度の高さもカバー工事の強みといえるでしょう。
玄関ドアが汚れたり、傷がついて見た目が気になり始めた時、塗装なのかリフォームなのか、どちらを選ぶべきかポイントをおさらいしましょう。
塗装・ダイノックシート | リフォーム | |
---|---|---|
木製の玄関ドア | ・新築から10年経っていない ・パーツに不具合がない ・DIYに慣れている |
・築15年以上の玄関ドア ・パーツに不具合がある ・防犯に不安がある |
金属・アルミ製の玄関ドア | ・塗装は× ・断熱対策している ・パーツに不具合がない |
・パーツに不具合がある ・防犯に不安がある ・結露や暑さに困っている |
お住まいの玄関ドアは、どちらの状態に近いでしょうか?
この先も長く、玄関ドアを使い続けるなら、塗装よりリフォームをご検討いただきたいです。
リフォームは大きな費用がかかるから…と躊躇されるかもしれませんが、いずれ寿命を迎える玄関ドアのパーツたちをこまごまと直すよりも、全交換をしてしまった方が長い目で見てもお得です。
今ある玄関、塗装で直そうか、交換した方がいいか?お悩みなら街の玄関ドアやさんまでお問合せください!
玄関ドアのDIY塗装はできる?ダイノックシートで補修&長持ちする秘訣まとめ
玄関ドアを自分で塗装することは可能です。
また、塗装できるのは木製の玄関ドアのみです。
アルミや金属製の玄関ドアの塗装は非常に難しいので、ダイノックシートによるDIYが有効です。
見た目だけでなく、玄関ドアのパーツや機能面でも不具合が生じている場合は寿命を迎えているかもしれません。リフォームをご検討ください。
カバー工法ならわずか1日で工事が完了、見た目はもちろん、防犯や利便性にも優れた玄関ドアへと一新できます。